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『メモの魔力-The Magic of Memos-』感想メモ
前田裕二『メモの魔力-The Magic of Memos-』の感想メモ
私は、何か頭がこんがらがるようなことがあると、紙に書き出すようにしていた。
紙に書き出すと考えていたことが整理されてきて、悩んでいたことは解消され、複雑な問題も解決に向かうような気がした。
本著では、不安や複雑な問題を抱えていなくても、
普段の生活から仕事の会議まで、メモを取ることで、
成長できるというものである。
メモはPCでいう外付けハードディスクのような役割を果たし、検索をやりやすくする。
創造力を発揮する脳の代わりに、メモにハードディスクの役割をやらせれば、空いた脳の容量をいっぱいまで使って、創造力を発揮できるというものである。
また、言語化することで、物事の抽象化を図ることができ、俯瞰した物事の見方ができる。
人の成長において、メモは以下のメリットがある。
1. 知的生産が増す
2. 情報獲得の伝導率が増す
3. 傾聴能力が増す
4. 構造化能力が増す
5. 言語化能力が増す
である。
メモのとり方
著者のメモのとり方は、
① インプットした「ファクト」をもとに
② 気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し
③ 自らのアクションに「転用」する
である。
具体的には、ノートを見開き1ページで使い、左側に「ファクト」、右側を線で半分にし、「抽象化」と「転用」を書いていく。
「ファクト」を書いていくのはすぐにできるが、②は抽象化能力が高くないと難しい。
一言で的確に、何らかの共通点を見つける必要がある。
事実に基づいたことから、一旦物事を抽象化するのはできている人もいると思うが、
抽象化したことからどのような行動に結びつくかを書いていくことが、普通のメモと異なる点である。
せっかくの「抽象化」を無駄にせず、行動を起こして初めて物事や自分自身を変えることができる。
本著では、メモを取ることで、自分自身を知り、人生を変えることができることまで主張されている。
就活において、自己分析はなんとなくやるものだと思っていたが、抽象化して、俯瞰的に自身を見れれば、
やりたいことが見えてくるような気がした。