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論破できるから頭がいい訳ではない『頭の回転が速い人の話し方 』感想メモ

岡田 斗司夫の『頭の回転が速い人の話し方』の感想メモ


この本では、誰にでも伝わるコミュニケーションを実現するために、「ユニバーサルトーク」「戦闘思考力」を鍛える。

それぞれ、どのように伸ばしていくか具体的に方法が示される。

「アウトプット大全」ほど多くの方法論は書いていないが、
どれもレベルが高く、「アウトプット大全」のアウトプットを実行した後にやってみると良さそう。


「公共型社交」と「家族型社交」

私は家ではよくしゃべる方だが、外に出て他人と話すと口数が少なくなってしまう。
これは「公共型社交」「家族型社交」の二種類があって、それぞれ別々の喋り方をすべきだったということだ。

事前にを状況や価値観を共有している状態でのコミュニケーションを「家族型社交」といい、
そういう共有がないとき、つまり、社会人とのコミュニケーションを「公共型社交」という。

社会に出るためには「公共型社交」をあげていきたい。


3つの「ギア」

相手を理解しながら良好に話したいとき、
トップギア、ミドルギア、ローギアの3つを使い分ける必要がある。

トップギアは思考スピードは速いが共感性がなく、ローギアは思考スピードは遅いが共感性が高い。ミドルギアはその中間である。

私は比較的ローギアな性格だと思っていたが、それだけではコミュニケーションが成り立たたず、それぞれのギアを使い分ける必要があった。

政治家やタレントで思考スピードとても速く、論破をする人が頭がよく見えるが、トップギアが高くなっていて、共感性がない。

コミュニケーションでは、すべてのギアを上達させる必要がある。


「戦闘思考力」

著者がアニメのプロデューサーをやっているためか、名前がかっこいい。

「戦闘思考力」とは「言い返し能力」、「分析能力」、「考察能力」、「発想能力」を加味したもので、
「ハイパワーの思考力」、「 どんな価値観にも合わせられる応用力 」、「強く頼れる自己」でできている。

人を論破できる人が頭がいいと思っていたが、コミュニケーションでは、この「戦闘思考力」が必要である。


最近はリモート通勤・授業が増えて、コミュニケーションで「価値観を合わせる応用力」を発揮しづらくなっている。

円滑なコミュニケーションのために「戦闘思考力」を鍛え、オンラインを活用しても、「戦闘思考力」を発揮できる環境が大切だと感じた。




本書では、この「戦闘思考力」鍛えるためのトレーニング方法が具体的に載っている。

ミドルギアやトップギアを鍛えられるトレーニングをやって、
高い思考力を見つけたいと思った。

たくさんの方法が載っているが、
まずは、一分一行で映像をまとめていく、ミニッツライナーだろうか。

他にも実践していきたいトレーニングが多くある。



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