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赤坂ポタリング

冬の間、ずっと地図をめくって妄想散歩していました。

このとき妄想散歩した赤坂。

私には縁のない、華やかな街だけど、ジーッと眺めていると行きたくなってくるから不思議。
そこで、高校を卒業して暇そうな長女を誘って赤坂ポタリングやってみました。
そうそう、自転車で散歩するのを「ポタリング」と言うらしいですね。オバさんも最近の言葉を使ってみました。うふふ(笑)

スタートは、国会議事堂の手前にある国会前庭から。
国会議事堂と向かい合って右側が洋式庭園、左側が和式庭園になっています。

洋式庭園には、早咲きの桜が咲いていました。

何という名前の桜だろう。ソメイヨシノではないことは分かるんだけど。
名前は分からなくても、桜が咲くとウキウキします。時期をずらして、いろんな種類の桜を楽しめるのは嬉しい。

ソメイヨシノもたくさん植えられているので、もう少ししたらお花見が楽しめそうです。数年前に訪れたときは、千鳥ヶ淵と比べて人が少なく、穴場でした。

この時計塔は、立法、行政、司法の三権分立を象徴しているとか。

日本水準原点
電子基準点

どちらも案内板を読んで、分かるような分からないような。
とりあえず重要な場所、ということで合っているでしょうか…?


続いて和式庭園へ。

ここは小川が流れています。

滑らかな流れが良い感じ。

小川を辿っていくと滝になっています。落差はないものの、この滝はけっこう好き。水量があるし、ゴロゴロと岩が点在しているのもいい。なにより滝のすぐそばまで近付けるのが嬉しい。
道路に囲まれているので車の音がひっきりなしに聞こえるけれど、それでも水の流れる音は癒されます。

国会前庭で癒されたあとは、首相官邸の横の坂をガーッと下っていきます。首相官邸、せっかくなので写真を撮ろうかなと思ったけど、警察官があちこち立って物々しい雰囲気なので、止めました。

坂を下ると日枝神社。

どんな街中にあっても、神社にはピリッとした空気が流れているように感じます。不思議。

稲荷参道。
私は無宗教だけど(苦しい時の神頼みはよくする)、なんだか神聖な気持ちになりますね。


このへんで、ちょっと一服。
赤坂に行くなら、ここでお茶しようと決めていた「西洋菓子 しろたえ」。

「しろたえ」のレアチーズケーキが食べたい!
しかしこの日、喫茶は残念ながら営業しておらず、テイクアウトのみ。それでも行列ができていて30分くらい並んだかな。さすが老舗の人気店。
チーズケーキとマドレーヌをお土産に買ったけど、この後も自転車でガンガン走ったので、家で箱を開けたらケーキが横倒しになっていた…。
でも美味しかった!
(写真を撮る前に食べてしまいました🙇‍♀️)

「しろたえ」でお茶できず、長女が悄気ていたので…。

豊川稲荷のおいなりさんも美味しいよ、と慰める。
(ちゃんとお参りもしましたよ💦)

おあげがじゅわ〜っ甘く、つゆだくだく。
「これは旨い!」と長女も元気になりました。

本当はゆっくりランチしたいのですが、この後、美術館にも行きたいので、巻き気味に自転車を走らせます。
でも、つい寄り道してしまう。

高橋是清翁記念公園
この公園は、日本の金融界における重鎮で大正から昭和初めにかけて首相、蔵相などをつとめた「高橋是清」翁の邸宅があったところです。翁は、昭和11年(1936年)2・26事件により、この地において83歳で世を去りました。
高橋是清翁記念公園の案内板より抜粋

かつて歴史の授業で習った事件の現場にいるんだねぇ。
ここから自転車で少し走ると、乃木神社。

乃木神社の隣りに乃木希典の邸宅がありました。

正面から見ると、平家に屋根裏が付いた、こぢんまりした家に感じます。

でも後ろに回ると、傾斜した地形を利用して半地下があり、3階建てとなっていました。お洒落!
お洒落といえば、馬小屋もお洒落。

馬小屋が煉瓦造りって立派すぎませんか😳


赤坂ポタリング、長女の一番のお目当ては国立新美術館でした。地図で見ると、美術館は乃木神社から乃木坂トンネルを抜けてすぐのようです。

おおー、これがあの「乃木坂」か!

しかし乃木坂トンネル、歩道も自転車専用道もなく、自転車で通っていいのか分からず。安全そうな別の道をぐるぐる走って、着いた思ったら守衛さんから「駐輪場は向こうの正面入り口です」と言われて、大回りしてようやく到着。
赤坂、難しい〜!
(迷子も楽しいけどね😁)

お目当ては、「メトロポリタン美術館展」

美術館なんて、何年ぶりだろう。
私は美術とか芸術とかさっぱり分からないけれど、長女は好きらしいです。
今まで忙しかったけど、これからは好きなだけ出かけて欲しいな。

鑑賞後、カフェで長女から美術史をあれこれ教えてもらいました。ちゃんと勉強してたんだねぇ、としみじみ(世界史、好きだったもんね)
美術に疎い私ですが、「どの絵が好き?」とか、「あの絵のここが良かった」とか、感想を共有できて面白かったです。美術館も楽しいですね。


この日は早く帰らなくてはいけなくて、長女との赤坂ポタリングは、ここで一旦終了。
数日後、ほかにも行きたかった場所にひとりで行ってきました。

東京ミッドタウンと隣接している檜町公園。

せせらぎが小さな滝となって池に流れ落ち、涼しげな水音が響いて心地良かった。

ミッドタウンのすぐ近くにある、赤坂氷川神社。

華やかな街の中に、厳かで緑豊かな場所があることに驚きです。

立派な山車もありました。

昔の赤坂は、こんな感じだったのかな。
それにしても、坂が本当に多い。

薬研坂
新坂
檜坂
南部坂

ほかにもまだ多数。ひたすら登ったり下ったり。
赤坂はでこぼこの街であることが、よーく分かりました。
江戸時代から大名屋敷があったようだけど、丘があったり、崖があったり、窪地があったり…かつてはどんな町だったのだろう。
いろいろ妄想しながら、最後の目的地へ。


愛宕山。標高25.7mで、天然の山としては東京23区内最高峰とか。

「出世の石段」と呼ばれる急な石段を登って、愛宕神社へ。

「出世の石段」
江戸時代の1634年2月25日(寛永11年1月28日)、徳川秀忠の三回忌として増上寺参拝の帰り、徳川家光が山上にある梅が咲いているのを見て、「梅の枝を馬で取ってくる者はいないか」と言ったところ、讃岐丸亀藩の家臣(曲垣平九郎)が見事馬で石段を駆け上がって枝を取ってくることに成功し、その者は馬術の名人として全国にその名を轟かせた、という逸話から来ている。
Wikipediaより

この石段を登ったら出世する、というわけではなさそうです。ここを馬かぁ…凡人には無理だわ。

門の向こうに高いビル。山よりビルのほうがずっと高い。

帰りは足がすくみます。一歩一歩慎重に降りて、ようやく下界へ。
そして、赤坂ポタリング、終了〜!

赤坂、ちょっとイメージが変わりました。
華やかな街と思っていたけれど(もちろん、そうなんだけど)、寺社や史跡が多く、意外と緑も豊かで、心安らぐ街でもあったんですね。
ショッピングも良し、美術鑑賞も良し、寺社や史跡めぐりも良し。もちろん坂道めぐりも。
実際に行ってみないと、その街の楽しさは分からないですね。

ほかの街も、ポタリングしながらうろうろしてみたいです。

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「赤坂に行ったら、ぜひここへ!」など、おすすめの場所がありましたら教えてください😊
いつかまた訪れてみたいと思います♪

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