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大木式土器の変貌

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大木式土器は縄文時代前期~中期の東北地方南部を代表する土器です。各地の博物館・資料館を巡って、時代ごと、地域ごとの特徴の変化をまとめてみました。
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2024年11月の記事一覧

大木式土器の変貌(4) 縄文前期の大木式

大木式土器の変貌(4) 縄文前期の大木式

関東に住む筆者にとって、縄文時代前期の大木式土器は遠い存在でした。
縄文中期の大木8a式や8b式土器、大木系の七郎内Ⅱ群土器などは北関東でも良く見かけるのですが、前期の大木式、特に大木1~5式となるとほとんど見る機会がありません。かろうじて、茨城県のひたちなか市埋蔵文化財調査センターで展示されていた、大木4~6式の破片と大木4式の深鉢を見たことがある程度でした。

先日、宮城県七ヶ浜町の七ヶ浜町歴

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