#70 過去の良い時代の話を聞かされ続けるよりは、未来に向けて頑張れる話を
「失われた30年」などと言われるように、日本の経済が明るい状況にない、という話がよく報道されている。「この話って10年前からずっと言っているんじゃないかな」と感じてしまうくらい、同じような話が繰り返されている気がするが、とにかく苦しい話が多い。
実際、景気が良くないのだから仕方ないのだが、過去と比べて今が良くない状況だとしても、現状に対するネガティブな情報を伝え続けるのは、未来に向けて頑張ろうとする世代の、やる気を削いだりはしないだろうか。
過去を知らない世代から見ると、余計な情報のようにも感じられるからだ。
私は今40代で、バブル景気の頃は小学生〜中学生くらいだった。恩恵を受けたかもしれないが、直接感じることはほとんどなかったと言っていい。
むしろ、大学時代は超氷河期時代と言われ、大変な時期だった。就職したいところに就職できる人はごくわずかで、ほとんどの人たちは「どこでも良いから拾ってほしい」と考えていたし、就職できない人もたくさんいた。
当時は、「生まれてくるのが10年早ければ、就職でこんなに苦労しなかったのに」と思ったこともある。今思えば、考えても仕方のないことだが、そのくらいみんな苦労していた。
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