【読書感想】伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』
2018/04/01 たぶん2度目の本、読了。
伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』
伊坂さんの小説は、重さや悲しみの中にも可笑しさがあって、結末がどうであれ希望を感じる読後感がたまらなく好き。
ブラックバードは、五股男の星野一彦と荒々しい謎の大女繭美の物語。
繭美は相手が傷つくことを恐れない。むしろ悦ぶ。そこがスカッとする。
「もし万が一、おまえに大事なものがなければな、おまえをまず結婚させて、子供を産ませて、幸せな状態にしてから、それを全部、潰してるからな。いいか、おまえの幸せは、不幸の前段階でしかねえぞ」
芸能リポーターに向かって繭美が放った言葉は何度読んでも笑ってしまう。繭美が言うと真実味がある。読み進めていくと、繭美に対しての情も自分の中で育っていくから、繭美がどんなにキツいことを言い放っても憎めない。
録りだめてあるWOWOWのドラマが楽しみ。
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