❖床に落ちていたのは「もずく」?❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年1月18日)
(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)
◆床に落ちていたのは「もずく」?◆
朝、奴(通称、ガマ美)が居候している入れ物を見たら、黒っぽい物体があった。いつもは温浴しているときに、胃腸の働きが活発になって、お湯の中にお土産を置いていくのだが、最近温浴していなかったからだろうか。
いや、温浴は昨日したばかりだし、昨日も盛りだくさんのお土産を置いていったはずである。それなのに、翌日に、しかもお湯の中ではなく、こんな部屋の真ん中にというのは普通ではない。もしかしたら体調不良だろうか。
ガマ美には別の容器に引っ越してもらって、現場検証を行うと、入れ物の中にあった物体はどうやらいつものお土産ではなさそうである。この黒っぽい物体は一見すると「もずく」のようだった。
水を張った別の容器に入れてみると、その物体は水の中で徐々に広がっていった。その光景を見たのは初めてではなかった。水の中に漂う物体は、羽衣のような柔らかさと美しさを備えていた。
それは「ガマ美だった」けれども「ガマ美ではない」という不思議なものであり、プラトンの言葉を借りるならば「ガマ美のミメーシス」だったわけである。ミメーシスとはイデアの模像・模倣のことである。プラトンは現象界における自然をはじめとした様々な事物をイデアに対するミメーシスと考え、さらに現象界の事物をモデルに表現した絵画や詩のようなものはミメーシスに対する更なるミメーシスと考えた。
そう考えると、軽やかな羽衣の如きものは、ガマ美のミメーシスではあるが、そもそもガマ美自体がイデア界に存在するガマ美のイデアのミメーシスなので、正確に表現するならば、「ガマ美のイデアのミメーシスのミメーシス」ということになるだろう。
本来ならそれを外部化するや否や食べて体内に取り込んでしまうのだが、最近は私が手伝って外部化していた影響だろうか、この日は床に脱ぎ捨てていたわけである。居候の身分にありながら、床に脱ぎ捨てて知らん顔とはなかなかの大物である。次に外部化するときはきちんと片付けてほしいものである。
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