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アンラーン💣リラーン📚ためらわん♫run88…⭐過信・慢心は不幸に突き進んでいく危険な入口⭐️
(これまでの虚栄を解きほぐす「unlearn」のため、頭の中を刷新する「relearn」を躊躇なく進めるための記録)
<探究対象…コラム、授業の仕掛け、信じる、熱意、成長>
新たな環境で仕事をすると、それに慣れるのに時間がかかるものです。そのため、勤務がスタートした頃は、何とか授業が壊れないようにという意識ばかりで、色々な仕掛けを取り入れる余裕がありませんでした。
また、授業の基本線は同じ学年を担当している先生とのバランスがあるため、自分だけが思いつきとか、奇をてらったような展開もなかなかできないのは当たり前のことでした。
それでも最近は、少しだけ自分なりの「色」を授業の中に組み込むことができてきたような気がします。しかしそれはどちらかというと「自分がこうしたい」とか「こうすれば何とかなる」という、自分側に立ったときの「色」ないしは「仕掛け」なのではないかと気づかされる場面がありました。
それは、私が担当している或るクラスについて、最近のクラスの様子はどのようなものであるか、別の教科で同じくこのクラスを担当している先生と会話したときのことです。そのクラスの授業を成立させるため、私なりに働きかけや仕掛けを工夫していたつもりでした。けれどもその先生がそのクラスで使ったワークシートを見せてもらったとき、私は自分の工夫というものが、自分の至らない部分が顕在化しないことばかり意識していたものだったんだと、それまでの自分の工夫を恥ずかしく感じたのでした。
私は「彼らができそうなこと」に近づけるような問いや課題への修正を繰り返していました。それは学びの負荷をできるだけかけないようにするものであり、心のどこかで「彼らはこれ以上だとできないだろう」と勝手に決めつけてしまっていたのです。
それに対しその先生のワークシートの場合は、クラスの生徒たちが真剣に考えそれを文字や図として一生懸命に表現している努力の跡が、所狭しという感じでワークシートの白さを覆いつくしていたのです。
こんなに難しく複雑だと思われる投げかけなのに、彼らがこんなに文字や図で表現できるなんて信じられない。これは何かの間違いなのではないだろうか。どうにかして突きつけられた現実から逃れようとする自分がいました。でもそれは紛れもなく彼らが取り組んだ結果だったのです。
熱意を持って話し続ければ、彼らにそれは伝わるはずだと、その先生は生徒を信じているのだと感じました。それに比べて自分は、どうせ伝わらないだろうとか、徒労に終わるのが勿体ないと、早い段階で見切りをつけてしまっていたと思います。
それは生徒たちにとても失礼であったと、自分の考えの卑しさや浅はかさがはっきりしてきて、情けない気持ち・悔しさ・嫉妬心など様々な思いが、頭や身体の至る所から噴き出してくるようでした。
新しい職場での授業準備や授業展開がそれなりに安定してきたかなと思っていた矢先の出来事でした。この気づきを今後の授業改善にしっかりと繋げていくために、「所詮は過信・慢心だった仕掛けの痕跡」を自らの戒めとして記録に残しておこうと思います。
「『幸福な人』とは『成長している人』です。また『不幸な人』とは、いかなる原因が背景にあれ、『成長が止まった人』です。」
これはアメリカの教育学者であるジョン・デューイの言葉とされています。
もし私が変な形の慣れに囚われ、過信・慢心の下で授業はこれで大丈夫と思っていたとしたら、デューイが言うところの「不幸な人」になっていたと思います。そんな危険な状態に向かっていた自分を健全な場所に連れ戻してくれた先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
幸福な人であるために、これからも授業改善を続けようと思います。
【記事累積:2171本目、連続投稿:1179日目】
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