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息子が不登校になった日から (36)

こんにちは たけさゆです

前回は、完全不登校になった息子をつれて「幼稚園時代にお世話になっていた発達相談センター」に面談にいき、自閉症のスクリーニングのためのスケジュールを組んでWISCⅣを受けた話をしました

今回は、発達相談センター内で小児神経専門医の資格を持っているお医者さんと面談をした時の話をしようと思います


検査をして1か月が経った頃に専門医との面談がありました

息子は、以前通っていた発達相談センターのことを覚えていて、
楽しく遊んだ記憶と楽しい場所というイメージを持っていました

それでも、12月に行って、また1月に行くことに対して、
「なんでそんなに行くの?」と尋ねました

それに、今回は会ったことがないお医者さんもいる、となると不安になるようで
「どんなお医者さん?」などと質問されました

私から
「心理士さんは「話しやすい先生」って言っていたから、優しいお医者さんかなぁ」
「学校が怖くなって行けなくなったこととか今後どうすればいいのかを相談しにいくんだよ」
「心理士さんよりもお医者さんのほうが沢山のことを知っているしどうしたらいいか良いアイディアくれるかもしれないから、それをお話しにいくんだよ」
「前回はテストを受けたでしょ 今回はお医者さんのお話を聞きに行くんだよ」
そんな風に伝えると、息子は直ぐに納得してくれました

そこにポジティブな気持ちが垣間見れたことに私はホッとしました

息子が「どうにかなるものなら助けてほしい」

そう感じているのを私は察しましたし、「現実が良くなる」と期待したのだと思います


相談センターに着いて担当の心理士さんが迎えにくると息子は嬉しそうな様子で挨拶をしました
心理士さんの後ろをついて歩きながら、
「今日はどのお部屋かな?楽しいおもちゃとかたくさんあるお部屋がいいな」
と私に話しかけてきて、息子が楽しみにしていることが伝わってきました

そこに不安な様子は全くなく、部屋にもすんなり入り、部屋で待っていた医師から「こんにちは」と笑顔で挨拶されると、
「こんにちは」
と笑顔で臆することなくきちんと挨拶をしました

とても気さくな印象の女性の医師だったので、怯えることなく心を開くことができたのだと感じます


私と医師が話をする間、息子は心理士さんと一緒に楽しそうに遊んでいました
その様子から息子が安心して遊べていることが伝わってきたので、私は心からホッとしたような気持になりました

ホッとしたのは、一年近くコロナ禍で行動の制限が多く外出や誰かと会うことも少なかったし、完全不登校になってから誰かと遊んだりも出来なかったから

だから、心理士さんと楽しそうに遊んでいる様子を見て、
「人を信頼することを忘れていない、覚えている」ことが感じられて安心したのです


医師との面談は、同じ部屋の二人から少し離れたところで行われました

気をつけていても、どうしても「息子が不安を感じるワード」を使わずには話すことが出来ない内容だったので私は少し心配しましたが、万が一に息子が聞いて不安にならないようになるべく小さな声で早口に話しました

そして、医師は先に行った「WISCⅣとPARSの評価」を見て「息子の行動の観察」をしながら、ASDに該当するのかを判断するためにいくつかの質問をしました

詳細は忘れてしまいましたが、
二人から数メートルの距離で話していたので、私はソワソワ落ち着かない気持ちでした

女性医師はとても気さくで話しやすい印象でしたが、
「知能が高いのに不登校になるのは変」とか
「学校に行けないのはやはりおかしい」
「先生が怖いというだけで行けなくなるのはおかしい」
といったことを平気で言い始め、そこに気持ちが入っているのでそれまでより大きい声になっていることに私はギョッとしました

「変!?おかしい!?それだけで行けなくなるのはおかしい!?」
「なんでそんなこと平然というの!?」
びっくりして、拒絶されたように感じて、
私は、何だか頭がぼーっとするような感じがしました 気が遠くなるような

案の定、息子は気にし始め、時折こちらを観察するような様子を見せ始めました

だけど、心理士さんは気づいていないようなそぶりでいました

そして、話に集中している医師はそれらに全く気づくことなく、その後もそのような言葉を連発しました


私は内心、気が気ではありませんでした

元々繊細なうえにトラウマティックなことがあって気持ちの面でとてもセンシティブになっているのに、
そこにボディーブローのような否定されると同義の言葉を聞かされたら、息子がさらに傷ついてしまうかもしれない、、と

でも、医師に伝えることが出来ませんでした

医師に対して「少し小声で話してもらえませんか?息子が気にするので」と伝えるだけなのに、、

今思えば、そこには、私の「自分を卑下する価値観」があったのだと思います

それが息子のためだと感じていても 言えなかった、、


今日はここまでにします

つづく


♡私たちは 生きているだけで 素晴らしい♡

子どものペースを尊重して

ママのペースも尊重して

それぞれの マイペースで歩んでいこう

大丈夫 進んでいるよ

読んでくださりありがとうございました^ ^

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