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【リラックス法】系統的脱感作法

今回は行動療法について書きます。

行動療法とはその言葉の通り、人間の行動について焦点を当てた精神療法です。

パブロフの犬などに見られるような条件反射など学習理論をベースにしたやや科学的色彩が強いとも言える療法です。

その中に系統的脱感作法というものがあります。

系統的脱感作法とは、エクスポージャー(恐れていることへの曝露)とリラックス状態をぶつけることで不安や恐怖を打ち消す技法のことです。

具体的な方法としては、

①自律訓練法などでリラックス状態を獲得する。

※自律訓練法とはリラックス法の一つであり、「あなたは腕が重くな~る、重くな~る・・・」といったようなものです。

結局リラックスするのが目的ですので、呼吸法等どういったやり方でもいいのではないかと思います。

ちなみに自律訓練法はユーチューブなどでも検索できます。

②不安階層表を作成する。

※不安階層表とは、その人が恐れている場面を挙げられるだけ挙げてそれを選り分け、不安レベルを数値化、階層化したものです。

例えば社交不安障害の方だと、

・同僚におはようと自分から言う(レベル1)

・天気の話を続けてする(レベル2)

・知らない人に道を尋ねる(レベル3)

・授業中に質問をする(レベル7)

・人前でスピーチする(レベル10)

などといったところでしょうか。

③不安階層表に基づいて、不安の低い場面からイメージさせるとともにリラックス状態を作り、不安が解消されたら次の段階へ進む。

つまり本来は緊張するべき所にリラックス状態をぶつけて、緊張を消去させようというものです。

ここで大事なところは一番不安の低い所から始めるという所です。

自信を失い続けている社交不安障害(あがり症)の方には、できたという自信なり自己肯定感を持ってもらうということが非常に大きな意味を持つからです。

こうして徐々に不安場面を減らしていく、あるいは軽減させていくというものです。

ちなみに私のあがり症克服過程は、全く真逆なものでした。

フラッディングと呼ばれる恐怖場面への直面化をひたすら繰り返すものでした。

カッコよく言うとそうなりますが、ただ単に、嫌がる自分の首根っこを捕まえてその都度恐怖場面に引きずり出してただけです。

いやはや、なかなかしんどかったですね。

私の場合は、孤独な戦いでした。

時間もかかりました。

系統的脱感作法は一つのツールです。

行動療法以外にも様々なやり方なり技法があります。

私は、ほとんどこの手法をクライエントに使ったことはありませんが、中にはこのやり方が合う人もいるでしょう。

こういったツールなり心理技法なりの選択肢を支援する側が数多く持つことにより、クライエントに合わせたやり方を見つけ、それがすなわち社交不安障害(あがり症)を克服する可能性につながるのではないかと思います。

そして、私のような孤独な闘いではなく、伴走者や支援者と共に回復を目指していくことが克服を目指す人にとって大きな支えとなり、より回復への近道となるのではないかと思います。

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