漕日#3|自分に関わる一切を外注しない
まずはあの岬。そしたら次はあっちの岬。プエルト・シスネスから漕ぎ出たプユワピ水道は、3年前のカヤック旅行でも通ったルートだった。行き先が分かっているだけでも自然が持つ意味合いは前回と異なり、より柔和な親しみやすさを体と心で感じていた。新鮮味に欠ける既視感はマイナスというより、むしろプラスにはたらいて「今回はどんな旅をしてやろうか」と、この先の約2週間を想像しながらパドルを操った。
フィヨルドを漕ぐ 今回のルートはプエルト・シスネスを出発し、前回とはやや異なるルートで南下し