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読書感想文『密息で身体が変わる』
日本人がしてきた呼吸であり、尺八奏者の著者が呼吸について研究しつくし、オリジナルで名前を付けた「密息」という呼吸法について書かれている本を読みました。
元来日本人は、気候と風土に合わせた着物を着ていて、素足で足袋や下駄など履いて、家の中では畳の上(地べた)にあぐらか正座で座っていた。その生活様式にあった姿勢と歩き方、呼吸をしていたのが、西洋文化の流入によって徐々に失われていったとわかりました。
おそらく、江戸時代、明治初期あたりまではとてつもなく強靭な體(からだ)で、軽々と重労働をこなす、働きまくってた民族の基本動作だったと思う。
米俵を何個も担いでいる女性の写真を見た事があるが、いつの間にか現代では夢物語となってしまった。男の私にも米俵3俵はたぶん無理です。
信長公も洋服を来てた事もあり黒人部下にしてたりしてるし、流入は昔からだが、いつの間にか着るものも洋服が増え、履くものもくつ、食べるものもお肉に、と、じわじわ幕末あたりから変わりはじめ、大東亜戦争終焉後、西側諸国からの日本弱体化計画と言われる政策(戦略)を実行されてなのか、文化の消失危機は一気に加速したように思われる。
いろんな要因で西洋文化が流入、體が変わり、精神が衰え、身の危険を内側から感じるようになってしまったと著書でも書いてあり、私も似たような考えでした。
取り戻す一つの大事な事が呼吸であり、この密息なのかもしれません。
やり方は、骨盤をおろして座り、お腹を膨らませた状態で息をする。吸うときは鼻の奥を膨らませて目頭から吸うそうです。
息って目頭から吸えるの?って思ったけど、目薬さすと鼻の奥から味がするし、つながってるんでしょうね。
目頭から吸う・・・。やってみたけど目がしぱしぱと乾いてきます。なので半目にしながら、なんとかやってみる。
あぐらでしばらくやってみたけど、股関節やお尻の筋肉が疲れてくるので、おそらく相当腰から太ももまでの筋肉が弱い。
限界を迎えたので正座でやってみたら、けっこうスムーズに密息できた。半目で瞑想、いつの間にか氣持ちよくなってきて、邪念が取り払われてきた氣がしました。
半目で薬指と親指を合わせるお釈迦さんポーズでいたらよだれ出そうなくらい氣持ちよくなってきて、横隔膜が上下する感覚ってのが解った氣がします。瞑想のポーズやら、呼吸法を全然知らなかったので、これはとてもいいぞ。
瞑想初心者が一歩を踏み出しました。最近テレビでもなんでもよく耳にするし、私のもう消してしまった呟き「瞑想して寝よ」は2番目にアクセスが多かったり、瞑想は昔からあるが、今また注目されている。
スノボハーフパイプ金メダリスト平野歩夢さんも瞑想しながらストレッチすると最近のテレビでも言っていたり、その他著名人の方もやっている人はたくさんいますし、瞑想ってやっぱりとてつもなくいい事なんではないか。
目で見えるものが信じられる世界で、目を瞑って目に見えない世界に行くって相当奥が深そう。瞑想の『瞑』という字、ってよくみると目へんに冥途の冥って書く。目を瞑るは、(つぶる、つむる)どっちも使うし、正解はないみたいだけど、そこは言霊の国、「ぶ」と「む」でも何かまた深い意味があるに違いない。
冥途という違う世界に行くのが瞑想なのか・・・。瞑想はまたの機会に深堀りしてみます。氣になる事、知りたい事、勉強したい事、ネタは尽きません。いい書籍あればコメント欄からぜひ教えてください。
今感じている密息を用いた瞑想の効果は、過去にとらわれず未来に引っ張られず、「今」に集中できるんだな~と思いました。
さとうみつろさんのチャンネルにゲスト対談していたネドジュンさんが言っている事が腑に落ちました。
しばらくやってみようと思います。
呼吸法もこの密息以外に3種類あって計4種類あるそうです。
著者の中村明一さんは尺八演奏者で、尺八は雅楽、たぶん純正律の音で、良い効果もあるんでしょうか。音楽は、器官の音楽、人間の音楽、宇宙の音楽があるらしく、私達は普段器官の音楽で、しかもずらされた周波数の音を聞いているという話もあり、その音楽の、ある音程を聞くと、物を買いたくなってしまうそうです。『ソ』だったような。
そんな中で古典音楽、尺八を極めようと虚無僧へ教えを乞うて実践して、とてつもない労力をかけて研究しつくされてわかった呼吸法『密息』、失われつつある呼吸がまた世の中へ広まればいいなと思います。
この本は私のお師匠さん「じゃっくどぉ(元:じむいん)」さんhttps://note.com/almas8が教えてくれました。この本に辿り着くなんて、とても素敵な感性をお持ちの方です。
まとめ
肺とは、自分で制御できる唯一の器官であると動画で見て知り、よくわからないながら思った事書いてたら自然とタバコもやめる事になり、フォロワーさんから書籍を教えてもらい、良質な瞑想が出来そうな所まで、興味を持ってから短時間で辿り着きました。
ミトコンドリアは我々に『寄生』する別の生物であったものが、進化の過程で単独で生きる術を失い、我々の小器官へと変化したらしいのですが、なんでもミトコンドリアが一番いる器官が肺、とどこかで見たような。だとすると元々人間の中ではない所にいたので、『どこか帰る場所を探している』のでしょうか。細胞も神さまだという話もあるので、ミトコンドリアもやはり神さまなのでしょうか。
その神さまが動かしている私たちの体の器官『肺』でする『呼吸』。着物を着ると自然と着崩れしないようにお腹を膨らませて『密息』になると言われている呼吸法。
もう一度呼び戻す事で、精神的にも肉体的にも開放される、次の時代への道を開く鍵となりうるかと思います。つまりは、『今ココで生きている』、が私達の『帰る場所』であり、それを教えてくれる呼吸が『密息』なのかもしれません。
今後も肺と呼吸についてわかった事があれば発信していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
仲田 武生