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東京国立博物館の、全てがそこに。~国宝展~
この記事が、何故かよく読まれています。3週間前、私が書いたものです。
理由は本当にわかりません。いつも通り、自分目線の拙い文章が続くだけのものです。
しかし1つだけわかった事があります。それは国立博物館について、意外に皆さん興味があるということです。
なぜなんだろう、と考える必要もなくこれが原因であると私は確信しています。それはこちら。
そうです。国宝展が今(これを書いてる時点では)東京国立博物館で開催されているからに違いありません。上に書いてある通り、東京国立博物館は今年で創立150周年を迎えます。信じられません。もちろん日本最古の博物館です。
約12万件もの膨大な所蔵品の中でも、国宝に指定されているものが89件。その!!全てが!!今回展示されたんです!!!(一部展示替えあり)
12万件あるなかで89件しかない所に、国宝という言葉・概念・存在の重みを感じますね。
日本の国立博物館を巡る旅も、これで最後。さらに今回はこんな特別な展示会が開催されている。私はつくづく運の良い人間です。
さてさて、簡単にですがその感想を今回は述べていきたいと思います。よろしくお願いします。
夜の東京国立博物館
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さてさて、今回私が向かった時間帯は夜も夜、6時半頃でした。まだ夕方じゃないか、と思われるかもしれませんが博物館にとって6時なんて、もう夜です。空いてるわけがありません。
しかしながら、さすが国宝展。段違いの人気のためこの時間帯でも開いているんです。日時指定がされていて、6時半から8時までの1時間半の鑑賞が許可されていました。
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完全予約制の展示会に行くのは、これが初めてかもしれません。少なくとも他の3箇所の国立博物館では一切予約は不要でした。これが、東京なのか、、。
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さて今回は本館、ではなく平成館で展示会は行われています。表慶館をチラ見しながら、向かうことにいたしましょう。
本来なら他の展示会も観れるんですが、なんせ今回は時間帯が遅いので国宝展のみしか観れませんでした。残念残念仕方なし。
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少し見えてきましたね、あちらが今回のお目当ての建造物です。
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こちらが平成館です。一時期総長を務めていた森鴎外の写真がチラリと見えていますね。
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さて平成館に入ると、真っ先に目に飛び込んでくるのは、これ。もうワクワクが止まりません。
さてエスカレーターをあがりまして、いよいよ展示会の始まりです。
普段なら買わないボイスガイドも、今回ばかりは特別です。全てを吸収しないと勿体ない。目で観て耳で知って、心で感じなければ。
もちろん撮影禁止
そうなんです、展示品については撮影は厳禁です。そりゃそうです、国宝なんですもの。
ですから文章での説明になってしまいます。すみませんね。
国宝展の詳細
第1部 〝東京国立博物館の国宝〟
今回の展示会は2部構成になっていて、まず第1部が〝東京国立博物館の国宝〟です。その名の通り、国宝の嵐です。絵画から始まり、書跡、東洋絵画、東洋書跡、法隆寺献納宝物、考古、漆工、刀剣の順で構成されていました。
第1部の展示の中で、特に感動したものが2つありました。まずは尾形光琳作の八橋蒔絵螺鈿硯箱です。
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目に入った瞬間、これだ!!!!と心の中で叫びました。もう誰もが学校で習い、資料集で見た事のある、あれです。
実物を見ることになるとは、もちろん習っていた当時は思ってもなかったですから、もう有名人にあったような感覚ですよね。テレビで観てたあの人が!!のノリに近いです。輝いていました。
そしてもう1つ感動した展示は、「国宝刀剣の間」です。
こちらどういう事かと言いますと、東京国立博物館が所蔵する国宝の刀全19件が1つの展示室にまとめて展示されていたんです!!
刀の魅力を100%感じ取れるようにこだわり抜かれた展示室は圧巻でした。照明が反射して、もう眩い光が視界を支配してきましたね。とにかく、眩しい、美しい。
正直刀の違いはあまり分からないんですけども、それでも纏っているオーラを私でも感じることが出来る、素晴らしい展示でした。
第2部 〝東京国立博物館の150年〟
さて第2部のテーマは、〝東京国立博物館の150年〟です。その名の通り、日本の博物館の中で最も長い歴史を持つ東京国立博物館の歩みを第1章 博物館の誕生、第2章 皇室と博物館、第3章 新たな博物館への3章で解説する、というものでした。ここの展示物もかなり豪華で、非常に良かったです。
特に感動したのがこちら、遮光器土偶です。
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もうこちらも誰もが見た事のある、アレです。宇宙人ですよね、もうどう見ても。ユーモアの塊です。どう誇張しても人間はこうはならない気しかしませんが、、。それが!良い!!魅力だらけです。
他にもキリンの剥製や、伝源頼朝坐像であったり、東洲斎写楽の絵画、とても精巧に造られた鷲の置物などなど。魅力的な展示物に包まれた空間でした。
そして展示会の最後には、撮影可能スポットがあったんです。それがこちら。
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こちらの金剛力士立像は、新収蔵を記念して今回が初のお披露目のようです。覇気を感じますね。やっぱり仏教にまつわるこういう物品というものには、個人的に惹かれる所があります。寺巡りをしていると、宝物殿などでよく見る機会がありますから、その度に言葉にできない感情に包まれますね。
そして見返り美人図の複製ですね。まあ、複製です。それ以上でも以下でもありません。
余談 お土産
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もちろん、お土産を買いました。こんな展示会なんてもうお目にかかれることなんてありませんからね。図録はもちろん購入です。しかし狂ったように栞を購入してしまったのは想定外です。読書ブームが来ているとはいえ、ここまで必要なのかと言われると、、、、、いや!!使う!全て同時に使ってやる!!!これは意地です。ここまで来たら。
魅力的な栞が多すぎたのが問題ですね。東京国立博物館が悪いよ、東京国立博物館が。
最後に
さてさて、如何だったでしょうか。国宝展の魅力が少しでも伝われば嬉しいです。
やはりこういう時に、改めて勉強してきて良かったとしみじみと思います。国宝とは言っても、そう指定された文脈をある程度知っているのといないのとでは、大きく受け取る印象が変わります。
ある種答え合わせのような時間になるんですよね。ああこう言う経緯があるから、これだけ価値があるんだな、なるほど実物を見るとよりわかりやすい、なんて思うことが多いです。
やはり勉強は自分が人生を楽しむ可能性を無限に広げてくれます。するしかないんですよね。だからこそ。
説教臭いような終わり方になってしまいましたが、とにかく国立博物館を巡っていてそんなことを私は考えていました。
ではまたどこかの博物館や美術館でお会いしましょう。さようなら。
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