秒速厄介オタクがいまさら「君の名は。」を視聴する
はじめに
こんにちは。たけろいどです。
自他共に認める「秒速5センチメートル」の厄介オタクです。つまり、秒速以降の新海誠監督作品は認めないというオタクでした。
そんなオタクがいまさら「君の名は。」を初めて視聴しました。このnoteは、その感想文です。
結論は先に置いておきますね。
「君の名は。」は教科書
新海誠監督作品の教科書のような存在だなと感じました。今までの作品をうまく融和させて、お手本のようなエンターテインメントに仕上げていました。
それまで万人が好むものではなかった
「ほしのこえ」などの初期の作品ではラブストーリーを軸としてそこに存在する隔たりについて美しく繊細に描かれていました。作品によって隔たりは距離や時間として表現されています。それが新海誠らしさとなり映画に深みを与えています。
初期の作品は主人公たちの間にあるどうしようもない隔たりに胸打たれます。しかし、そのテーマ性から悲恋かつベターエンドであり、多くの人が好むような作品ではなかったと思います。つまり新海誠らしさが万人受けしづらい状態でした。
悲恋の先に
そんな悲恋を扱った作品から一歩踏み出して作られたのが「星を追う子ども」「言の葉の庭」です。どちらも今までの新海誠監督作品としては毛色が違う作品です。
「星を追う子ども」はとてもファンタジー要素が強く、いままでのファンをびっくりさせた作品でした。特に生死の概念が強く描かれていたのが印象的です。主人公が一貫して10代なのも特徴的です。子どもに見てもらえる作品を意識していたのかなと思います。
「言の葉の庭」はとても現実味のある巧い作品でした。教師と生徒との関係性は初期の作品とは違った隔たりを見せてくれました。それは既存のファンと新規の人どちらも満足のいく作品だったのではないでしょうか。
どちらの作品もより多くの人に楽しんでもらいたいという監督の試行錯誤が感じられます。とくに「言の葉の庭」は今までの新海誠らしさを出しつつも万人受けする良い作品でした。
新海誠らしさ
「君の名は。」はとてもきれいにまとまっています。新海誠らしさをより多くの人に伝えるために、今までの作品で学んだことの集大成という印象を持ちました。主人公たちが入れ替わるというキャッチ―なギミックをうまく生かして、時間や距離、生死などの隔たりをうまく丁寧に描かれています。
まさに新海誠監督作品のなかでも教科書という言葉が最もふさわしい作品です。
秒速オタクのちょー個人的な感想
俺はこれがみたかったんだよ!!!!!
確かに「君の名は。」はうまく描いているし十分満足した!
だけど僕たちの日常にはドラマとか天啓とかなんてないんだよ!
だから「秒速5センチメートル」の日常を切り取った描写とか主人公たちの普遍的な感情がすごく綺麗で儚く美しかった!!!!
それが見たかった!!!今もそう思ってます!!!!!!うわあああああああああああん!!!!
悲しみが其処此処に積もって!日々弾力を失っていく心がつらくて!!あれほどまでに真剣で切実だった想いがきれいに失われていることに気づきたい!!!!
うわああああああああああああああああああ!!!!!!!!
そういうのが見たかったんだ!!!
きっと大丈夫だと!彼女を守れるだけの力が欲しいと!きっと明日も明後日もその先もやっぱりどうしようもなく好きなんだと!そういうのを感じたかった!!!
ずるい!ずるい!!ずるい!!!現実は「君の名は。」みたいなものばかりじゃないのに憧れてしまう!ずるいよぉぉおぉ…
おわりに
8年越しにこうして向き合うきっかけを作ってくれたすべての人に感謝します
ありがとう
p.s
奥寺先輩が25歳なの認めないから
お姉さんキャラが年下なの萎える
高校生の時に見ておけばとか後悔してないから!!!!
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