学ぶための資質・能力を育みたい

①教科を越えて…
教科の本質はとても大切だと思います。
国語で育てたい資質・能力
算数で育てたい資質・能力
社会科で育てたい資質・能力…
しかし、本当に育てたいのは、学ぶための資質・能力なのではないでしょうか。
様々な学校の公開授業研究会に参加して、違和感を感じるのは、各教科の本質について、育てたい資質・能力について、協議されることはよくありますが、学ぶための資質・能力について語られることは多くありません。
また、その時間に学ぶべきことや教えるべきことについては、協議されますが、子どもたちの学びの姿を語り合い、子どもたちの姿から学ぶことも多くありません。

②子どもの「今、ここから」から学びたい
目前の子どもの「できること」や「今はできないが工夫すれば引き出せること」を踏まえて、その可能性の限界を押し広げられるような授業をするためにはどうすればいいのかを考えたいとおもいます。

子どもたちが何を知っていて、何をできて、それが仲間との対話の中でどのように変化しながら、理解を深めていっているかをつぶさに見取り、進捗に応じて柔軟にゴールを再設定し、ゴールに到達したら次の知りたいことが生まれてくるような「前向き」の授業を設計するためにどうすればいいを考えたいと思うのです。

と考えると、どうしても、教科に囚われることがベストなのかという問いにぶつかります。

③すでに取り組みは始まっている…
多くの私立学校やオルタナティブスクールでは、教科の枠を超えて、総合的な学習の時間を中心においてカリキュラムを作っています。

毎日1〜2時間程度、ドリルタイム的な時間を設定して、読み書き計算等をそれぞれの進度に合わせて学習をしています。算数については、教科書を使って、学習プランを作り、プランに合わせて学習していきます。
タブレット端末を使って、学習支援ソフトで習熟を見取り、落ちているところは、個別に支援します。
また、異学年での学び場が多いため、年上の子が先生になり、教える様子も自然と生まれてきます。

一日の大半は、総合的な学習の時間的な学びの時間に設定し、それぞれが探究していきます。
そこでは、資料収集力、資料読解力、データ分析力、情報取捨選択力、論理的思考力など各教科で求められている資質、能力が自然と育成されていきます。

学校では、たまたま国語の時間、たまたま算数の時間だっただけで、子どもたちにとっては全てつながっているのだと思うのです。

教科を超えた学びを実現したい。
そう感じる最近です。

#教育 #授業 #子ども #小学校 #e -cala cafe

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?