くっつけるだけでは…

今日は7月に授業をしてくれた先生の授業動画を見ながら、学習科学の理論をもとに、子どもたちの学びをリフレクションしました。
私からは、
①前向きモデル
②「分からない」状態の重要性
③ペア(グループ)で学ぶとは…
について話しました。
授業動画をもとにしたリフレクションもとても充実したものになりました。

①くっつけただけでは相互作用は引き起こらない
4人1グループで授業が行われました。しかし、個々人に学習プリントが渡されて、それぞれが解く状態になりました。そうすると、思考が個人内にこもり、解き終わるまで外化しにくくなりました。また、「分からなさ」を抱えた子は、外化したいけど、集中している仲間に声をかけられない状態になりました。
ここにヒントが隠れているようです。

②外化しても、空中戦になり、見えにくい
もやもやしていることや「かも…」を外化する子がしました。
しかし、表現が声だけになり、考えていることが視覚化されません。
また、自分の考えを説明した子は、自分の机で自分のノートを使って説明していました。
真ん中に水筒や筆箱があることで、相手のノートが逆さまで見えにくい状況になっていました。ここにもヒントがありそうですよね。

この二つの子どもたちの学びの様子は、授業者の問題ではなく、この環境が引き起こしているのです。
この学びの様子から、次にどのような手立てをすればいいのか、そして、どんな学習環境を整えればいいのかを考えていきたいです。
#学習科学 #学び #子ども #授業づくり #e -cala

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