子どもたちが学び続けるために

①自分の考えを自分で修正することは難しい
②問い返しができる子どもの存在
③価値づけることは教師の役割
④考えていたことが思わず声になってしまった「つぶやき」の存在
⑤協働的な学びの中に個別最適な学びがある
⑥最終稿を壊す他者のわからなさ

①自分の考えを自分で修正することは難しい
最終稿になった自分の考えを自分の力で修正することは難しいと思います。 だから、他者が必要なのだと思います。
より分からない他者の質問や批判によって、考え直すきっかけが生まれ、 自分の考えを思考し直すことになるとだと思います。
より分からない人の質問や意見が分かっているつもりの人の思考を揺さぶるのだと思います。

②問い返しができる子どもの存在
問い返しを教師がする場合、一斉での場面になりがちです。 問い返すことができる子どもを育てていきたいと思いますし、それも学び方の一つかなと思います。
教師の「聞きたい 知りたい」という思いを子どもたち一人一人がもてたら素敵。 じっくり聴いてもらえた!と実感した子は、よい聴き手になっていくと思います。まずは、教師がよい聴き手に なりたいものですね。

③価値づけることは教師の役割
子ども同士の対話や学び合いの中から、子どもの中のいろいろな考えをどう「価値づける」かが教師の仕事だと思います。
「価値づける」というのは、その考えのどこがどう算数的に良いのかを見つけていくことだと思います。 子どもの多様な考えの中に、価値を見いだしていくのが教師の仕事だと思います。

④考えていたことが思わず声になってしまった「つぶやき」の存在
子どもが 「つぶやく」とき「聴いてほしい」という思いがあるのかなと思うことがあります。頭の中で考えていることをぼそっと、思わず声に出してしまうこともあるのではないかなと思ったりもします。そのおもわず声に 出してしまった「つぶやき」をいかに聞き逃さないようにすることが大切なのかなと思います。

⑤協働的な学びの中に個別最適な学びがある
グループで学んでいる時に、自分で考えた子は自分で考えて、誰かに相談したい子は隣の人と考えて、意見を聴いてもらいたい子は「ちょっと聞いてくれる?」と尋ねて聞いてもらって ・・・くっつけておけば、個もペアも グループも、様々な学び方を選択することができると思います。
「班で1つの解を出しなさい」としてしまうと、 苦しくなりますが、それぞれがそれぞれの思考の流れに沿って、学んでいくことで、協働的な学びの中に個別最適な学びを引き起こすことは可能だと思います。

⑥最終稿を壊す他者のわからなさ
「わかったつもり」をいかに 「わからない」という状態にするかが大切だと思います。やはり、ここでも、より 分からない他者の存在が必要になると思います。
より分からない他者の質問や意見によって、「わかったつもり」だった子が「ん?」と思考し直して「わからない」に戻るのだと思います。
「わかったつもり」は、ある意味、最終稿です。先に述べたように、最終稿になってしまうと、自分では修正することが難しいです。
だから、より 分からない他者に最終稿を壊してもらわないといけないのだと思っています。

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