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インド映画日記 ~きっと、何かある~

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2022年1月以降、インドで観た映画や、スマホが自動的に集めて来るネット上の映画関連ニュースを読んで思ったことをまとめたマガジン。
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記事一覧

インド児童向け図書『花を愛しなさい』 第三話『泥棒たちは逃げ出した』 その夜、少…

なかなか衝撃的だった第一話に続き、短くてタイトルが不穏な第三話『泥棒たちが逃げ出した』を…

映画メモ 10月3週目

2週目は疲労が強く、映画を観ても途中で止めてしまったりしたので無し。 少し元気になったの…

インドでクリスマスの歌に救われる

目次 インドのプロテスタントとクリスマス曲を歌う ポップ歌手の信仰歌曲を聴く 神様は時々助…

映画メモ 10月初旬

①Grave torture (インドネシアホラー)Netflixで鑑賞←💛💛💛オヌヌメ ②PECHI (タミルホラ…

映画メモ(9月3ー4週)

①Sound of freedom Amazon prime ②セクター36. Netflix ③A.R.M. (ヒンディー版)劇場 ④…

人間の欲に対する深い洞察 インド児童向け図書『花を愛しなさい』

心のお洗濯と思って7月一か月間、一人でハイデラバードに住んでみた。 色々と、インドで独りで…

アイデンティティー・ポリティクス映画をどう見るか

『ジガルタンダ・ダブルX』という映画が日本で話題だと聞いて早速英語字幕・テルグ語版をNetflixで視聴した。 任侠映画にインド社会にある差別の問題を織り込みつつ、映画というアートの素晴らしさを讃える…娯楽映画としてとても出来がよく、それでいて社会性もあり、最近日本で注目度が上がっているインドという国の魅力も相まって、とても好かれる作品なのだと思う。 心を揺さぶられたところもあり、いい映画だと思ったが、同時に本作もまた、タミル映画独特のアイデンティティー・ポリティクス映画

映画メモ(2024年9月2週目)

今日本では『ジガルタンダ・ダブルX』が公開され、新たなインド映画のヒット作になろうかとい…

ホラー映画から見る現代社会⑤ 移民の見る悪夢

最近ひどく疲れている気がして、なぜだろうかと考えていたが、理由をこう仮定してみた。 あら…

ホラー映画メモ(2024年8月末~9月初)

最近観た映画について書いてみます。 ①Poochandi(タミルホラー)Netflix ②Influencer(米…

映画から眺めるインド社会⑥ インフォーマルセクターの夢、任侠映画

最近、住んでるアパートで住人の男に因縁をつけられた。 手には金の指輪や金の時計がギラギラ…

映画から眺めるインド社会⑤ 田舎の因習は過去のもの?

あの頃より今がよい 映画は我々の集合記憶を反映している。革命や戦乱等で大きな価値観の変動…

映画から眺めるインド社会④ 炸裂する母親パワーと息子

※書き始めたら長くなってしまったので、関連する作品を先に挙げておく。 『バーフバリ 伝説…

異文化パワーに圧倒されていよう ~『バジュランギおじさんと小さな迷子』の再上映に寄せて~

乗れなくて困った『バジュランギおじさん』 私が観たのは、2019年の最初の方、インド人の彼氏と一緒に観に行った。彼は既に母国で観ていて好きだと言っていて、やっぱり見た後彼の目からは涙が出ていた。 私はこの映画観ても泣けなかった。何故なのか未だに分からないが、きっと、びっくりするようなことが一つも起こらない映画だったからではないかと思う。老け込んだものだ。 現地の人ですらひどく心を動かされているというのに…。 そして時は流れ、インドに住み付いた。 最近のボリウッドがこ