認知症の方との関わりの中から〜自分が分からなくなっていく不安
いつも在宅や施設での介護に関わっていらっしゃる皆さま、こんばんは。
TAKEMIです。
ここ数日よいお天気が続いていたのですが、今夜くらいから雨が降り始めるそう。綺麗な桜が散ってしまうので、その点は少し寂しさを感じますね。
今日は、認知症の方との関わりの中でのことを書いていきます。
認知症が進んでいく中では理解できないことが増えてきたり、できないことが多くなってきたりすることが実際の状況として現れてきます。
中にはご自身が認知症に罹っていて徐々に分からないことが増えてきている、そのことをしっかりと認識していて話をされる方もいらっしゃいます。
つい先日にも勤務先でそんな方とお話をしました。
その方は、涙を流されていました。
自分自身のことが分からなくなっていく怖さ。
ものすごいストレスと葛藤があると思います。でもその中でもご本人は懸命にそこを受け入れ、前へ進んでいこうとされていらっしゃるのだと思います。
認知症の進行を遅らせる薬はありますが、現在はその進行を止めることは難しいです。
その中でも介護者である家族や、施設での現場スタッフができることは何なのか。
それは目の前のご本人の話をしっかりと聞き、辛い気持ちを受け止めること。
家族にも現場スタッフにも認知症を完治させることはできませんが、話を聞くことはできます。話をしてもらい、それを聞くことであってもご本人にとっては幾分か心の解消にはなっていくはずです。
それともう一つ。
認知症の方は自分自身が必要のない人間であるというような発言もされることがあります。けれど、そうではないということを伝えてあげることも大切です。
この世に必要のない人は一人としていません。
◆今日のポイント
・ご本人の話をしっかりと聞き、辛い気持ちを受け止めていくこと
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