HELLO HELLO! THIS IS POWER ROCK STATION!
思い出の曲~ECHOESvol.9『(This is)Radio"K・I・D・S"』
ECHOESの『ONEWAY RADIO』が部屋でラジオを聴いている少年達の目線の曲だとすると、何年後かに発売されたアルバム『HURTS』の1曲目に収録されている『(This is)Radio"K・I・D・S"』はラジオを届けている側の目線から描かれています。
この当時、辻仁成さんがオールナイトニッポンのDJをされていたという事があるかと思います。
僕はリアルタイムで聴く事が出来なかったのですが、カセットテープに録音したものを借りて聴いたりしました。
先輩のなかには、辻さんがラジオのオープニングでいつも言うフレーズをノートの表紙に書いてる人もいました。
アルバムはこの曲から始まり、その後12曲の様々な情景が描かれていく全13曲です。今、ECHOESのアルバムで一番聴くのはこれだったりします。
そして、高校生の頃、みんなが集まると一番よくかけていたのもこのアルバムです。
このアルバムの曲たちが、辻さん自身の事を歌っているようでもあり、ラジオを聴いている様々な人たちの事を歌ってくれているようにも思えるのが理由だと思います。
ラジオを聴いていると、読まれたハガキの内容が、自分の悩んでいた事と全く同じような話だったりする事があります。
自分だけじゃないんだ思えて、ほっとしたり、ハガキに応えてDJがかけた曲が、自分にも届けられたように感じます。
それで、ぐっすり眠れたり、興奮して眠れなくなったり。
少なくとも、あの頃の僕の心を救ってくれたのは間違いないのです。