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ちょっといい話

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#エッセイ

ボクにとってオリンピックは

ボクにとってオリンピックは、5年前のリオのオリンピックになる。リオ以前の五輪の記憶はきれいさっぱりないから、今回のオリンピックで実質人生で二回目だ。

5年前、高校三年生だったボクは、オリンピックの開催されている時はまだギリギリ部活をしていたように思う。高3の夏なんか、もうめちゃめちゃに受験勉強の時期だ。でもおそらく”最後の夏”という言葉と”大学受験”という言葉のせめぎ合いの中で、”最後の夏”に軍

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現実はそう甘くないから、        ハッピーエンドが嫌いだ。

現実はそう甘くないから、        ハッピーエンドが嫌いだ。

「いつかはきっと遊べるようになるから、きっとお前ん家行くからさ」
「宣言が明けたら、絶対に飲みに行こうな」
「今の時期頑張ってお金貯めてさ、台湾なんか行ってみようぜ」

笑顔のスタンプと添えて、何度そう締めくくったことか。

「”いつか”は来ないから”いつか”なんだ」って変な声した人も言ってたし。

未来に期待するの、俺もう疲れちゃったよ。

***

昨年の二月、コロナ真っただ中でアメフト部の主

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「お前はいったい何をやりたいんだ?」

「お前はいったい何をやりたいんだ?」

「俺も分かったら苦労してねえよ」と思わず言い返しそうになる。今朝、いつも通りに家を出ようとしたところ、親父に呼び止められた。就活の状況についてあれこれ尋ねられたあとに、はっきりと目を見てそう言われた。俺のクソみたいな未来をまるで自分のことのように案じるように。

前にも書いたけど俺の親父はめちゃくちゃ凄い人で、剣道界では名の知れた存在だ。小学校の時から剣道を始め、昨年教職を定年したものの再雇用とな

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「一名日本男子在试图帮助他的孩子的汽车中被撞死。」

基本的に自分はめちゃくちゃポジティブだと自負している。なんでそんなにプラス思考なのか理由は分かっている。「全てに意味がある」。そう信じているから。どんなに辛いことがあっても、苦しいことがあっても、「この状況には意味がある」そう考えると前向きな気持ちになれる。自己肯定の塊になる。

でも、本当にときたま、とんでもなく人生から逃げ出したいときがある。人間だし当たり前だよね。それは何か辛いこととか悲しい

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