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読書感想文⑫
今回は、ロルフドベリさんの『Think Clearly』について書きます。「中田敦彦のYouTube大学」で出会った本です。
この本では、より良い人生を送るための思考法が52項目紹介されています。
この本を一言で表すなら『取捨選択の本』です。
印象に残った点を3点述べていきます。
印象に残ったこと1 能力の輪と尊厳の輪
能力の輪…できる、できないの境界線
尊厳の輪…やりたい、やりたくないの境界線
「輪の内側(できる、やりたい)に集中しよう。輪を飛び越えたり、広げようとせず明確な境界つくろう。欠点に目を向けるのではなく能力に目を向けることが大切だ」と書かれています。
裏を返せば、輪の外側(できない、やりたくない)は無視でいいということです。まさに取捨選択です。
「すべてのことに生真面目に取り組む必要はない」ということを分かりやすく言語化してくれているので自分の中の迷い、葛藤が吹き飛んだ気がしてしっくりきました。
印象に残ったこと2 「わからない」という回答
この文章を読んでくれている人は、「わからない」と答えることに何を感じるでしょうか。僕は「わからない」と答えることに対して自身の無能さを認める降伏の合図のような気がしてできるだけ避けてきました。そこまで感じるかはわかりませんが、多くの人は「わからない」に対してネガティブなイメージを持っていると思います。
この本で、「意見がないのは、知能の低さの表れではない。知性の表れだ。意見すべきなのは能力の輪、尊厳の輪の内側のことだけでいい」と書かれています。この部分を読んでほっとしました。
昨今、Twitterなどソーシャルメディアの発展の影響もあり、ネットの世界では様々な意見が飛び交っています。
「もう20歳だし何か意見を持ち、発信しないといけないかな」と思っていた中でこの本に出会えて本当に良かったです。
最近はコロナウイルスへの対応などで安倍政権や小池都知事などをハッシュタグ付きで批判している人が目立ちます。
正直なところ、自分的には何も感じないので無理して意見をすることは控えようと思います。
対して、興味がある事柄については自分なりに調べたり、考えたりした上で意見、発言しようと思います。
印象に残ったこと3 スタージョンの法則
スタージョン…1950,60年代に活躍したアメリカのSF作家
スタージョンの法則…90%以上はがらくたである
「90%はがらくたで本当に価値があるものはわずかであることを念頭において生活すれば、人生の質は向上する」この文を見たとき、自分に直接語りかけられているような気がして、ものすごく響くものがありました。
なぜなら、僕は読書するときに「本はどれもいいものだ」、「書かれていることはできるだけ多く吸収するべきだ」と考えていたからです。
楽しくて読んでいるはずが、内容を忘れてしまったり、活用できていなかったりした時に自分に原因があると考え、ネガティブな感情になってしまうこともありました。
でも、「そうじゃない。この本ががらくたなんだ」と考えることができれば、自分に原因を求める必要がなくなり、ポジティブな思考になるし、幸福度が増し、より多くのことを学べると思います。
冒頭にも述べましたが、52の道具は内面、外面両方において「取捨選択が必要」という内容だと解釈しました。
自分的には納得できる道具が多かったですが、納得できない道具もありました。この本の内容も取捨選択したので、納得できない道具はもう捨てました。
最近は、「ミニマリストになろう」と思い、部屋の片づけをし、モノを減らしていますが、取捨選択する対象を目に見える物的なものだけではなく、目に見えない内面的なものにも広げていこうと思います。
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