見出し画像

Tableauエンジニアが`仕事`以外で初めてTableauを使って考えたこと

自己紹介記事でも書いた通り、仕事でTableauというBIツールを社内に広げていく(ユーザーを増やす)活動をしています。

その活動の一環としてTableauについての勉強会を定期的に開いているのですが、比較的モチベーション高く勉強会を終えた人たちでもTableauを業務に取り入れるまで進まない状況が続いていました。
直接話を聞いてみたところ、理由としては「日々の業務に追われてTableauを使う時間がないんだよね」「勉強が終わってしばらく時間が経って操作方法を忘れた」などなど…

色々と原因を考えて試行錯誤していた中、部署のとある先輩に相談した時のこと↓

 僕:「なかなかTableauを広めるのも難しいですね」
先輩:「苦しんでるっぽいね。ところで自分ではさ、仕事でダッシュボード作る以外にどんな目的でTableau使っているの?
 僕:「使ってないです…」
先輩:「それって勉強会に参加したあと自分の業務に取り入れてないのと同じ状態なんじゃないの?」
 僕:「…。確かに…。」

事業部の方と話をさせていただく中で要求分析を行いTableauを使って課題を解決する過程は経験していたが、自分で自分の業務をステップアップさせるためには使ってこなかった。ここを考えることは今後の勉強会運営にとってヒントになりそうだなと気付かされた瞬間でした。

そんなこんなで実際にいくつか作ってみながら、自分がやっている勉強会カリキュラムをどう改善していくかについて考えていることを書いていきます。


1. Tableauを学ぶ・使う目的を整理すること

これはデータ分析・DX系のプロジェクトではよく言われることですね。現状の課題と理想状態との差分をしっかり認識し、なぜするのかを明確にすることで方向性が定まると思います。

今回の勉強会のような場合は業務+αで勉強していることもあり、壁にぶち当たった際のモチベーション維持のためにも役立ちそうですね。

2. Tableauが活きるシチュエーションを知ること

Tableauを広げる活動をしている人にとっては、ついつい数多くのグラフが簡単に作れることを紹介したくなるのはあるあるなのかなと思います。僕自身、勉強会の中で「使い方に慣れる」という観点からいろんな種類のグラフを作ってみる時間は比較的多めに取っていました。

ただ、実際に使う場面を考えると、やることはもっとシンプルで良いかもしれませんね。例えば「ビジネスの全体感を数値で確認できるようにする」「各担当者が自分が担当する商品の売れ行きを確認する」など、手軽に数字を確認できる場所を用意して、日常の作業を効率化するといったイメージです。

「自分たちのデータをこれまでに無い切り口から深掘りして、新しい知見を発見するぞ」という気持ちも大事なのですが、まずはこういった例で小さな成功を積むことがモチベーションの維持に繋がるのかもしれません。

イメージとしては、↓の書籍で書いてある「攻めのDX」より「守りのDX」といった感じです。

3. Tableauを使うためのデータをどう集めるか

2で触れた「ビジネスの全体感を数値で確認できるようにする」「各担当者が自分が担当する商品の売れ行きを確認する」などを実際に運用していく場合、データをどうやって集めてくるかが重要なポイントですね。

やはりデータを逐一スプレッドシートなどに手入力していると、Tableauに反映するための労力が必要以上にかかってしまい、メリットを感じにくくなってしまいます。

ただ、このような知識をTableauを学ぶ人全員が持っている必要はないと思うので、僕らがデータエンジニアチームと協力しつつ考えていく部分になりそうですね。

大事なのは、早いうちにこういった周辺知識についての不安を取り除くことで、勉強会参加者がTableauで画面を作っていくことに集中できる環境を作っていくことかなと思います。

おわりに

考えていることをざっとまとめてみました。今は勉強会で取り上げる内容や前後でのサポート方法を変更すべく動いているところです。

またアップデートがあれば記載できればと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集