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JR「秋の乗り放題パス」で3日間とことん研究の旅をしてみたら

JR「秋の乗り放題パス」を使い倒して、3日間の「研究の旅」をしてきた。

神戸からそれぞれに日帰りで向かった先は、京都府、名古屋、岡山県の倉敷市。

1日目 京都府
2日目 名古屋
3日目 岡山県倉敷市

JR秋の乗り放題パスとは

JR「秋の乗り放題パス」は、JR全線が3日間乗り放題でなんと7,850円のおトクなきっぷだ。(※2024年度は終了)

青春18きっぷの秋バージョンとも言われるおトクなきっぷだけど、問題は「連続した3日間」の使用に限られるということ。

連続した3日間ってのがけっこうくせ者で。なかなか3日連続は休みが取りにくい。でもよく考えたら2日間しか使わなくてもいいのだ。1日あたりだと2,616円だから、それ以上の場所に行って帰ってくればいい。なんなら片道4000円くらいかかる場所に日帰りで行けば、たったの1日で元が取れることになる。

これは、研究の旅に出るチャンスではないか!

いざ、しゅっぱーつ!

さて、ここはどこでしょう?

車窓から

研究の旅へ

わたしはドレスをつくる仕事のかたわら、日本各地の繊維製品をめぐる研究の旅「いとへんの旅」をしている。最初はただ自分の興味と関心のおもむくままに旅をしていたのだけれど、しだいにそれだけでは物足りなくなってきて、いまでは大学院に入学してちゃんと研究するようになった。わたしは本気だ。本気と書いてバカと読む。

わたしの研究対象は繊維製品、研究分野としては「歴史・文化遺産」になる。研究にはフィールドワーク(現地調査)が不可欠なのだけど、対象地域がひろいため、いつもあっちこっち移動している。移動は苦にならないのだけど、費用はやっぱり気になる。

なので限られた予算内で少しでもたくさんの「研究の旅」をするべく、航空会社のマイレージ特典、各種キャンペーン、青春18きっぷやサイコロきっぷ(2024秋は落選)、JR西日本のWESTERポイント、tabiwaなどの各種サービスを使い倒している。「秋の乗り放題パス」もガンガン使いたい!

旅の計画

わたしの計画はこうだ。行き先は3日とも神戸から日帰りで行ける場所。宿泊費をかけずに日帰りで3日間。これがいちばんおトクで、家族にも負担をかけずに研究を進めることができる。(※交通費・所要時間は出発地点を神戸・三ノ宮と想定して算出)

Day1 京都・国立国会図書館関西館

京都府相楽郡精華町にある「国立国会図書館関西館」へ。神戸からの所要時間約1時間40分、片道運賃1,340円(往復2,680円)

国立国会図書館関西館

Day2 名古屋・トヨタ産業技術記念館

愛知県名古屋市にある「トヨタ産業技術記念館」へ。神戸からの所要時間約3時間30分、片道運賃4,070円(往復8,140円)

トヨタ産業技術記念館

Day3 岡山・倉紡記念館

岡山県倉敷市の「倉紡記念館」へ。神戸からの所要時間約2時間30分、
片道運賃3,080円(往復6,160円)

倉紡記念館

1日目 京都「国立国会図書館関西館」へ

研究の旅のはじまりは、国立国会図書館関西館。神戸からだと、まあまあ遠い。でも意外と乗り継ぎは良くて、神戸から尼崎で乗り換えたら目的の「祝園ほうその駅」までは乗り換えなしでいける。

通勤ラッシュは尼崎までで、あとは本を読みながら、ゆっくり1時間程度。列車のなかって読書が進むので助かる。わたしはむしろ本を読むために列車に乗ってる感ある。

祝園駅に到着!

祝園駅の改札を出たら、すぐの西出口の階段を降りる。国立国会図書館 関西館と案内が。

降りたらすぐバス乗り場がある。

後ほど撮影

ちょうどバスが止まっていたので、運転手さんに「国立国会図書館に行きますか?」と聞いて乗り込む。このときは1番のりばから乗車。バスは本数が少ない時間帯もあるので、バスが止まっていたら国立国会図書館に行くかどうかを確認して、とりあえずパッと乗っちゃうのがオススメ。

国立国会図書館 関西館に到着!

いつ来てもかっこいい建物だなあと思う。中庭にある森と、ガラスのカーテンウォールの組み合わせが、自然と共存するユートピア的未来を感じさせてくれる大好きな建物。建築家は陶器二三雄氏。

いいよね

天井は、のこぎり天井。地下にある閲覧室に光を届けてくれる。

緑がいいのよ

のこぎり天井の上には芝生になっていて、周囲の緑と溶け込む。

雑木林ってのがいい

閲覧室に向かう途中にあるこの中庭。調べ物で疲れた目を癒してくれるこのみどり色。はあ、やさしい。森が雑木林っぽいのも大好き。

国立国会図書館の建築についてはこちら↓

国立国会図書館関西館の建築バーチャルツアーhttps://www.ndl.go.jp/jp/kansai/visit/v_tour/tour_01.html

疲れ目に最適

国立国会図書館には11時ごろに到着して、まずはあらかじめ調べておいた本と論文を閉架請求。その間、開架している資料のなかからめぼしいものを集めて、かたっぱしから目を通す。

この地道な作業のくりかえし。論文や本はオンラインで閲覧できるものもあるし、コピーの郵送もしてもらえるけど、図書館に足を運ぶことのいいところは、やっぱり想定していなかった資料に出会えるってこと。この日も、想定していなかった資料のなかからまさに求めていた情報が見つかった。その、たった一文の情報のために、交通費も時間も使う。それをたどって、また旅をする。研究って、そのくりかえしなんだと思う。その膨大な「無駄」の素晴らしさよ。

たぶんこういうのを研究バカって言うんだろうな。じぶんがその世界に入れたみたいで、むずむずうれしい。研究者って、ちょっと憧れていたんだ。

お昼は、持ち込みオッケーのカフェテリアでお弁当を食べて、また調べ物に戻る。閉架請求していた資料を受け取って、午後からもひたすら調査。

目ぼしい資料をコピーし終わったら、ちょっと研究とは離れた本にも目を通す。(これが楽しみで)

東北・北海道の地域史誌コーナーで見つけた『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』をパラパラ読む。『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 』の続編だそうだ。やっぱりおもしろい。


気がついたらもう帰る時間。平日の日帰り旅だから、家族の晩ごはんをつくる時間には家に戻っておきたい。

道の向かい側のバス停までダッシュ。はあはあ。

並木道に秋の気配

ギリギリでバスに間に合い、祝園駅へ。

祝園 いい名前の駅

喉が渇いたけど、水筒は空っぽ。駅の自販機でシュワシュワを買って飲む。なんだか毎回ここへ来るたびに飲んでいる「ヨーグルッペソーダ」

勉強したら甘さと、シュワシュワが欲しくなるのかな。やけに美味しい。180円。

しょわ〜

ここは奈良にほど近い京都府だけど、この電車に乗れば1本で兵庫県まで帰れる。線路はつながっている。すてきだな。

線路はつながる

1日目、旅の小計

JRの交通費は「JR秋の乗り放題パス」で。
(通常ならば往復2,680円)
移動距離 三ノ宮→祝園 75.1キロメートル  往復150.2キロメートル

ランチ代はお弁当と水筒のため0円
バス代 310円(往復620円)
複写代金 880円
ヨーグルッペ 180円
計 1,680円

2日目 名古屋「トヨタ産業技術記念館」

2日目は愛知県名古屋市の「トヨタ産業技術記念館」へ。そう、ここへ行きたかった。

え、トヨタってあのトヨタ? 自動車でしょ? 繊維関係ないやん。って思うよね。じつはトヨタなどの自動車メーカーは、近代の繊維産業の発展に大きく関わってきたのだ。くわしくは後ほど。

それではトヨタ産業記念館のある名古屋に向けてしゅっぱーつ!

神戸方面から東へ。神戸方面から名古屋へ行くには、まず、JR新快速列車で滋賀県の米原へと向かう。通勤客でごった返す大阪駅で多くの人が下車し、やっと座席に座ることができた。京都を過ぎるとのんびりとした光景が広がってくる。ここできのう入手した資料のコピーにじっくりと目を通す。読みたかった本も読む。そして通り過ぎる景色をぼんやりと眺めながら頭のなかを整理する。クリアになる。研究って、つくづく電車のなかで移動中にやるものだな。

滋賀県彦根市あたり

列車は滋賀県の「米原まいばら」に到着した。鉄道好きにはおなじみの「米原」。ここがJR西日本の終点、そしてJR東海の起点となるのだ。

米原(まいばら) 「境目」って萌える

米原からは大垣行きに乗り換える。

ここからは東海道線になるので、ラインがオレンジ色に! こういう切り替えのところってワクワクする。

さて、ここからはわたしも気持ちを「乗り鉄モード」から「歴史オタクモード」に切り替える。だってここは、そう、あの歴史的な場所の近くだから!

大垣行きに乗り込み、米原駅でもらった「石田三成」のパンフレットを読む。石田三成は、豊臣秀吉の忠実な家臣としてつかえ、「関ヶ原の戦い」で徳川家康と戦った武将。その忠実さや親友を大切にする人柄(諸説あり)もあって、地元を中心にけっこう人気のある武将なのだ。

歴史系ポッドキャスト「コテンラジオ」の「秀吉・家康編」を聴きながら、いよいよ列車は「あの場所」へと向かう。

関ヶ原だ!

ここかあ
ぷおお〜ぷおお〜(ホラ貝の音)

そう、冒頭の写真の場所は、「関ヶ原」でした! 関ヶ原の駅からすこし東方向に進んだ場所。写真には撮れなかったけれど「古戦場」と看板が出ているあたり。わかった方は相当な歴史マニアとみた。

西軍 VS 東軍
西軍 柱で隠れているのは島津義弘
東軍

にわか歴史オタクだけど、ここがそうなのかあ、としみじみする。ポッドキャストの「秀吉・家康編」も、ここで聴くとさらに臨場感があっておもしろかった。

歴史にひたっているとあっという間に大垣へ。大垣の乗り換えで、エスカレーターに乗ったら、立っている人の立ち位置が関西とは逆で、「おお! ここから先はもう関西ではないのだ!」と体感した。関西と関東の境目はやはり関ヶ原であった。

名古屋に到着!

名古屋に到着したらもうお昼前。早めに昼食にする。

名古屋っぽさはほしいとこだけど、あっさりしたものが食べたかったわたしにピッタリだったのが、名古屋・うまいもん通り「みやび」さんのおそばにミニ味噌カツ丼のついた「セレクトランチ」1,000円!

うまいもん通り「みやび」にて 味噌カツ美味しかった
セレクトランチを選んだほとんどの人が「ざるそばとミニ味噌カツ丼」だった!

お腹も「名古屋に来た感」も満たされたところで名鉄から一駅の栄生さこう駅へ。栄生駅からはたったの3分でトヨタ産業技術記念館へ行ける。わかりやすい案内板もあった。助かる。

到着!

トヨタ産業技術記念館
近代建築好きにはたまらない外観

さて、なぜトヨタが繊維産業に関係しているかというと、そもそも近代の産業革命が「繊維産業」から始まったからだ。

トヨタグループの創始者・豊田佐吉は、日本初の動力織機や自動織機などを発明した織り機の研究者・発明家だったのだ!

産業記念館の入り口にはどどーんと豊田佐吉の発明した環状織機が。

環状織機(1906年発明)

これ、めちゃくちゃ大きくてびっくり。真ん中のリングがゆっくりと回転するさまは、近未来感すらある。円運動で布を織るなんて、未来すぎない? まんまスチームパンクの世界観。すご。

100年前に豊田佐吉が発明した無停止杼換式豊田自動織機(G型)(1924年)

織り機の話をし始めると永遠に終わらないので、このへんにしておくけど、近代史や繊維に興味のある人なら、ずっとここに居られるくらいの場所だった。なんなら泊まりたい…。

説明のために実演案内をしてくれるところも楽しい

この通路のお気に入りの機械の前にお布団を敷いて寝るの。そしてのこぎり天井から差し込む朝日で目を覚ますんだわ。うっとり。

推し機械をじっくり見ていたらあっという間に帰る時間が近づいてきたので、自動車館は断念。(自動車見たかった人いたらごめん)

しあげに記念館付属の図書館へ行って、調査。ここにすごくいい文献があったんだけど、残念ながら複写ができなかった。いけるところまで書き写してみたけど、どうにもこうにも時間切れ。また来なきゃ。

後ろ髪を引かれながら記念館を後にした。

帰り道、「あんぱんや」の名古屋あんぱんをかじる

2日目、旅の小計

JRの交通費は「JR秋の乗り放題パス」で。
(通常ならば往復8,140円)
移動距離 三ノ宮→栄生 222.9キロメートル  往復445.8キロメートル

ランチ ミニ味噌カツ丼とおそば 1,000円 
地下鉄(名鉄線) 180円(往復360円)
トヨタ産業技術記念館入館料 500円(学割)
味噌煮込みうどん(家族へのお土産)とコメダ珈琲店のコーヒー 1,047円
あんぱんやのあんぱん(家族へのお土産) 908円
計3,635円

3日目 岡山・倉敷記念館

もう2日目の名古屋で「秋の乗り放題パス」の元は完全に取れているのだけど、こうなったら倉敷へも行きたい。

さすがに3日目ともなると腰が痛くなってきた。気のせいだということにして、3日目も元気よく出発。きょうは神戸から西へ。

須磨駅 いい天気
車窓から海

途中、「あかし市立図書館」に本を返却するために明石駅に立ち寄る。

そしてここから先、乗り換えの都合でお昼がゆっくりとれなさそうなので、大好きなダンマルシェの明太子フランスを購入しておいた。westerポイントで支払い。220円。

明石から2時間半ほどで倉敷駅に到着。すごく暑い。

倉敷美観地区はいつ来ても町並みがいい感じ。

絵になる〜
民芸(民藝)のお店がたくさんある
船にも乗れる

国内外の旅行者でにぎわう街を、まっしぐらに倉紡記念館へ。

ここに来たかった
倉紡記念館

ここはクラボウ(倉敷紡績株式会社)と紡績産業の歴史をたどれる記念館。

混綿機(1906年)

クラボウは芸術支援や民藝復興運動にも力を入れてこられた会社。展示資料もさることながら、平良敏子氏の芭蕉布や棟方志功の書を見ることができたのもうれしかった。

棟方志功の書

棟方志功の書の実物は迫力があって、なんだかとてつもなく大きくて力強いものを受け取ったぞ! という気持ちになった。

迫力に圧倒される

どーん、となる。

道 かっけえええ

玉 みがかざれば 器とらず
人 まなばざれば 道を知らず

「玉は磨かなければ器にならないし、人も学ばなければ道を知ることもない」という言葉。これは従業員に学問を続けることの大切さを説いた書だそうだ。うんうん。学びってだいじ。人生が豊かになる。

すごい迫力だった。わたしも研究がんばる。あー元気出た。

棟方志功の書に勇気をもらって(これだけでも倉敷に来る価値あり)研究へのやる気を奮い立たせたわたしは、時間の許す限り学問に没頭することにした。

シャインマスカットソフトクリームを泣く泣くあきらめて向かった先は倉敷市立中央図書館。

閲覧用の机で資料に片っ端から目を通し、複写をさせてもらった。

調べ物をしていたらあっという間に時間がすぎた。いい感じの町並みを後にバタバタと倉敷駅に戻る。倉敷、いつかゆっくり観光したい。せめて気になったレトロな喫茶店でコーヒーが飲みたかったな。

コンビニでペットボトルのコーヒーを買い、駅でせめてものスイーツを購入。列車が空いたときにこっそりかじる。

創業明治14年 山脇山月堂さんの生きびだんご

生きびだんご。

もちふわよ

もちもちで、なかのカスタードクリームにはぷちぷちほろ苦レモンピールが入っていて絶妙なアクセント。美味しかった。

帰り道は、ずっとボーッと車窓を眺めていた。3日間たくさん詰め込んだので頭のなかを整理する。移動中はいつもより頭がよくなっているような気がするので(個人の感想です)、あした〆切のレジュメとプレゼン資料にこの旅の研究成果をどう入れ込むかを考えていた。そう、あさってゼミの中間発表があるのだ。というか、そのギリギリの状況でよく3日も旅ができたな。

3日目、旅の小計

JRの交通費は「JR秋の乗り放題パス」で。
(通常ならば往復6,160円)←明石駅での途中下車は計算に入れず
移動距離 三ノ宮→倉敷 片道161.8キロメートル 往復323.6キロメートル

明石ダンマルシェの明太子フランス westerポイント(本来なら220円)
倉紡記念館入館料 250円(学割)
複写代金 110円
コンビニのボトルコーヒー 180円
生きびだんご 180円
計 720円

JR秋の乗り放題パスどれだけおトク?

本来ならば
1日目 三ノ宮ー祝園 往復2,680円
2日目 三ノ宮ー名古屋 往復8,140円
3日目 三ノ宮ー倉敷 往復6,160円
合計  16,980円

本来ならば16,980円かかるところが秋の乗り放題パスだと7,850円

つまり、なんと9,130円もおトク!!!! すごくない?

旅でつかったお金(お土産やおやつ)

1日目 京都 1,680円
2日目 名古屋 3,635円
3日目 倉敷 720円
合計 6035円

名古屋でついついお土産を買っちゃったっていうのはあるけど、おトクになった分を考えたら、ニヤニヤしちゃう。

名古屋駅「あんぱんや」さん
だって、これは何か買わずにはいられない
買うでしょ

移動距離

1日目 三ノ宮→祝園 75.1キロメートル  往復150.2キロメートル
2日目 三ノ宮→栄生 222.9キロメートル  往復445.8キロメートル
3日目 三ノ宮→倉敷 片道161.8キロメートル 往復323.6キロメートル

合計で919.6キロメートル! 調べてみたら、北は秋田、南は鹿児島まで行ける距離だった。ちょっとお尻と腰は痛くなったけど、この距離わたしは全然平気だった。本もめちゃくちゃ読めることだし。

ってことはよ、普通列車で行けるってことだよね、東北まで。(ふふふ、またよからぬことを思いついてしまった)

研究の旅まとめ

  • むしろ本を読むために列車に乗っている

  • 移動中は頭がよくなる

  • 列車旅は研究に向いている!

  • 関ヶ原はエモい

  • 学問の大切さに出会った

後日談 ゼミ発表はどうなった?

さて、旅から帰ったわたしにはやらなければならないことがあった。そう、あしたの〆切までにレジュメとプレゼン資料をつくること。もちろん、ざっと書いてはいたのだけど、せっかくだから今回の旅の成果も盛り込みたい。盛り込んだ。なんならそれがメインくらいの勢いで盛り込んだ。その日の夜と早朝(3時半起き!)で仕上げ、〆切当日の朝6時に資料を提出した。

そしてむかえたゼミ発表の日。日ごろの研究経過を報告する。つい数日前に旅で仕入れた情報を、あたかも昔から調査を重ねてきたように発表するわたし。そんなじぶんがときどき怖いわ。

評価は悪くなかった。未知数だが、この方向でやってみる価値はあると言われた。とにかくひたすら「動く」。発表の端々からそんな「移動」の勢いを感じてもらえたのかもしれない。

やっぱり移動するとうまくいくっていうのはほんとうだった。


さて、「秋の乗り放題パス」を利用した3日間の冒険の旅。

この長い(短い?)冒険の旅に、
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました!

神戸・須磨駅


研究の旅は、まだまだつづく。



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