白えびと幻の魚|富山でひたすら魚を食べる旅
富山でひたすら美味しい魚を食べる旅をしました。(2024年12月)
わたしはふだんあまり食べ物に興味関心がなく、食べ物のためにわざわざ遠くへ行くことも、並ぶこともほとんどないのです。
でも、旅先がお魚の美味しいところだというなら話は別です。その場合は思いっきり「食べる旅」にシフトして、めちゃくちゃ食べまくります。いつだって0か100、それがわたし。
さて、富山に到着してすぐにもっちりお寿司を堪能した後は、路面電車に乗って、「東岩瀬」という港町に向かいました。
ここは、北前船の船主集落のあった場所で、古い町並みが残っています。
ええ、そうなんです。わたしの研究していることがちょっと港町に関係がありまして。わたくし、なんやゆうたら港町に行ってるんですよ。しかし、北陸の12月、港町は寒い。
わたしはまあ研究に集中しているので寒いのは気にならないんですけど、かわいそうなのは連れ回された夫ですよね。寒さのあまりに古いお屋敷でぶるぶる震えておりました。
だから、調査のあとは、体を温めるためにきき酒ができる酒屋さんに連れて行ってあげました。
枡田酒造 沙石(させき)さんです。
ここでは、唎酒が楽しめます。方法はみっつ。
桝を購入し、飲んだ分だけお支払いコース
15分1000円で飲み放題コース
30分2000円で飲み放題コース・お水付き
夫は1の15分1000円コースに挑戦していました。15分の間におちょこに7杯くらいは飲んでいたと思います。すごい。
わたしはお酒をあまり飲まない(飲まなくなった)ので、2の桝のコースで一杯だけいただきました。こちらは、ミニ桝を買って、どれでも好きなお酒のきき酒ができます。
わたしはかわいいボトルのものにしました。人生基本ジャケ買い。スッキリと飲みやすくって美味しかった。
ここで少しあったまったところで富山駅に戻り、荷物を取りに行ってからホテルへ。
ホテルはドーミーイン系列の「天然温泉 剱の湯 御宿 野乃富山」です。
全館畳敷きなのが面白かった。やっぱりドーミーインはお風呂が最高です。(湯あがりアイスと夜鳴きそばもね!)
さて、図書館で地域史誌を読んで調べ物をしたら、晩ごはん。
目当てにしていたお店が臨時休業だったので、街をプラプラしながら直感で選ぶことにしました。
やっぱり富山に来たならお魚が食べたい。そんな時わたしたちが目印にしたのが、この「ひみ寒ぶり」の青い箱です。
居酒屋さんやお寿司屋さんの店先で見かけたこの青い箱。これこそが、「うちは氷見の寒ぶりを使っていますよ!」のサインにちがいない。きっとこの青い箱のあるお店のお魚は美味しいはず!
なので、この青い箱を目印にお店を探しました。
あった!!
青い箱の置いてある「二代目 丸一」という居酒屋に決めました。
大当たりでした。すごく賑わっていて、地元ならではの雰囲気もいい感じ。
サクサク。
げんげとは、「幻魚」と書いて「げんげ」。富山湾の深海魚だそうです。カリッとして美味しかった!
昆布〆のねっちりとしたお魚が美味しい。さといももお米ももっちり。このもっちり食感と昆布出汁の旨味が富山の食の魅力なのかも。富山はお魚とお米と昆布の文化なんですね。昆布といえば、北海道。日本海沿岸を北海道まで運行し、昆布やお米などを運んでいた北前船が、富山の食文化にも大きな影響を与えていたのでしょう。
食べ物で北前船の影響力を体感できて、わたしはなんだかうれしくなったのでした。歴史をそのまま味わえているって感じ。歴史と、いまのわたしとが五感でたしかに繋がっている感じを体験できて、すごくワクワクしました。
自分の足で歩いて、食べて、感じて、歴史を体感できるのが、日本史研究のおもしろいところだよなあと、わたしはがぜん楽しくなってきたのでした。研究がんばろ。楽しい。
明日はいよいよ、「寒ぶり」の本場、あの氷見へ参ります。
それでは、また明日!
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