全ての子供に感謝をこめて
少し親バカな話も入ってしまいますが、出来れば20代30代の方に伝えたい内容です。「子供は社会の宝」と言う事なんだけど「結婚していないから」とか「子供いないから」と言う方にも読んで頂けると嬉しいなと思っています。
ともあれ今日は若い人に輝く未来を過ごして欲しいと言う話。
私はお爺さん化を歩んでいて、自分だけで出来る事が減る中「ここは若いものに任せて」と縁側で昆布茶でも頂ける未来を理想としています。
2人の子供が生まれて感じた事
私には14歳の娘と12歳の息子がいます。2人とも中学生で絶賛反抗期中です(笑)諸先輩方からすればまだまだこれからなんですが、随分成長してくれたと思います。まずは、うちの子供の生れてきた時の事を書きます。
娘は私が嫁にプロポーズ後、ご両親に挨拶をした日の次のデートの夜に来てくれました。なので出来ちゃった婚ではなく、結婚式前に出来たフライング妊娠婚と呼んでいます。
嫁は妊娠1か月ぐらいでつわりが出て早く妊娠に気が付いたのですが、最初は頑なに病院に行きませんでした。
実は「ヒット・エンド・ラン」をビビっていたのです。何それ?それは予期せぬ妊娠した時(ヒット)、旦那はビビってしまい、そして(エンド)、逃げ出す(ラン)事だったのです。うちの場合は年齢差も20歳あり私が家庭を持ち子供が欲しかったので問題なかったのですが、フィリピン人と日本人カップルの離婚率は本当に高くて2017年のフィリピン人と日本人の婚姻件数3845件、離婚数2834件でした。まぁビビる数字ですね。でもこんな数字だからこそ娘は「子は鎹(かすがい)」と言う為に来てくれたと信じています。そして生まれた日も仕事だったけど、夕方セブの空港から病院に向かう途中、橋の上で綺麗な虹を見た時「祝福されて生まれた子」を実感して本当に嬉しかったです。
息子の時はそろそろもう一人欲しいなと思ってた時に妊娠が分かりました。でもその時嫁は「卵巣のう腫」と言う子宮に大きな良性の腫瘍が出来る病気にかかっていた事が妊娠の診断で判明しました。
普段は安月給でギリギリの生活だったので多少体調が悪くても病院には行かず薬局のお薬で治す感じでした。だから妊娠が分からないと病状が進んでしまい、最悪卵巣捻転で緊急手術、卵巣摘出なんて事になりかねません。実際に安定期に入った妊娠5か月目に行った腫瘍摘出手術ではこぶし大の腫瘍が取り出されました。
息子は子宮の中で怖かったと思いますが、この病気を知らせる為に息子は手術のリスクを背負って嫁のお腹に来てくれたと感じています。
そして嫁の命を救ってくれたと思ってます。
こうして親子4人のにぎやかな暮らしが始まりました。
だから思います。子供は宝物だなと。
虐待ニュースに心を痛めて
日本は最近子供の虐待のニュースが多いですね、フィリピンは感覚では子供好きも多く、子供がのびのび育つ環境があるような気がします。
何故そう感じるのか、両国での違いを独自に考えてみました。
両国の違い
国民性
日本人は全般的に真面目で将来を心配するプレッシャーがきついと感じる人が多いと思います。
フィリピン人は楽天主義。今日が楽しい事が大切とか、明日は何とかなるという考えでいるから、子育ての中においても気持ちの余裕が違うように思います。
子育て環境
日本は女性が担う役割が非常に大きく、家事や仕事で疲れていてもやらないといけないし、やらないと責任を果たしていないと批判されそう。
フィリピンは子育ては3世代同居の中で誰かがやるものだから、多少目を離しても誰かがケアするので気分転換が出来る。メイドさんや子守も安く雇えます。
子供の数がやたら多い
フィリピンは国民の90%以上が信じるカトリックの国なので「結婚したら子供を産み育てよ」みたいな教えがあって信じる人も多いので出生率が高く人口は1億700万人の内15歳未満は31%と3人に1人です。こうなると子供は子供のコミュニティで過ごす時間も多いし、親も平均でも3人子供がいるので子育ても経験済みの事も増えてきます。
総じて親の負担が少ないって事ですね。
じじいの私から若い人に伝えたい事
日本における日常生活でプレッシャーを感じているのは親だけじゃないと思います。当人の子供たちも困惑する事が多いような気がしています。
私の分析!何故なら例えば何かをする時
その1「ネット見ると情報ありすぎで、返って迷って決められない」
その2「そのネットで叩かれるから、失敗出来ないってプレッシャー強すぎ」
何か横で見ていると、元気だけどどことなく自信が無いようにも見えてしまうのは、芯になる信じる何かが見つけにくいからかな?
自分もフィリピンへ行くまでの実感のない夢みたいな現実を歩いていたあの自信の無さともどかしさを、もし若い人と共感しあえるのなら伝えたい事、それは
直感で感じる「好きに答えがある」と信じ、やりたい事を言葉にして覚悟を決めて、進んでみるのも悪くない!
要は「楽しい」が大切!
20代、30代の人って僕からしたら本当に羨ましい。だって失敗しても「すみません!経験不足でした!」って言えば自分も周りも説得できる感じ。仕切り直し可!
それに失敗しても要職でなければ、そのせいで路頭に迷う人も少ないかもしれないですよね。
若いから取り返すチャンスにも長い人生で何回も出会えそう。そして次のトライで失敗から学んだ事で成功すれば、きっと自分も周りも言うよ「結果往来だったね!」そう、もう「失敗」と言う過去が、貴重な成功のための「経験」に変わって輝かしいエピソードになるんです。
若い人をその成功に導く為にも、年を重ねた人はその経験してきた事をシェアする事が、彼らに対して一番求められている気がしてます。だって老後の面倒を見てくれるのは今の子供たちが作る社会でしょ。若い人の成功が自分の未来も明るくしてくれる。
ならやっぱり「子供は社会の宝物」と言う事を感じて、色々とお世話させてもらい、せっせと恩を売らないとね。
生き物で種を残す生殖期間が終わっても生きている動物は少ないらしい。人間の寿命が長い理由は「知恵を繋ぐ時間」を与えてもらっているからだとか。
私のつたない経験が役に立つと信じ「憎まれっ子、世にはばかる」なんてことわざも気にせず長生きしたいと思います。全ての子供に感謝をしながら。
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