幸福を感じる一つのアプローチ(937)
自分で幸福を感じる人は、病気が少なく、寿命が長く、収入が多いという調査結果があるそうです。(幸福を感じない人との比較調査による)
何となくそうかな、と思える調査です。では、幸福とはどのような状態でしょうか。
幸福を科学するものに、本来あるべき正しい方向に向かう状態を検証・実証するポジティブ心理学があります。
ポジティブ心理学の主要な検証・実証分野のキーワードは、「強み」、「レジリエンス」、「ウェルビーイング」です。
「強み」とは、自分自身が持っている長所や能力を意味します。強みを発揮できていれば、達成感を感じて幸福度を増すことができます。
「レジリエンス」とは、逆境に負けない力、落ち込んだ状態から立ち直る精神的回復力のことです。
これらの二つは別途説明することにして、今回は「ウェルビーイング」を説明していきましょう。
「ウェルビーイング(Well-being)」とは、「幸せ」(肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた良好状態)という意味です。ポジティブ心理学では、「ウェルビーイング」を支えるもの(幸せを向上させるもの)として5つの要素があるとしています。
・ポジティブな感情(Positive emotion) 愛や喜び、笑いや感謝といった肯定的な感情
・没入・没頭・主観的関与(エンゲージメント : Engagement) 何かに没頭して集中し、夢中になること
・ポジティブな人間関係(positive Relationship) 社会的で豊かな人間関係、他者への貢献
・意味(Meaning) 何が大切で重要なのかという価値観や人生の目的
・達成感(Accomplishment) 何かを達成する(達成した)という満足感
これらの要素を高めていくことで、ウェルビーイングの状態を良くしていくことができるのです。どのようにすれば5つの要素を高めることができるかは人によって少しずつ異なると思いますが、代表的なやり方を列挙しておきましょう。
・感謝の気持ちを持つようにする。また、その気持を相手に伝える。
=> ポジティブな感情、ポジティブな人間関係
・完璧主義ではなく、楽観主義よりに考えるようにする。
=> ポジティブな感情、ポジティブな人間関係、達成感
・マインドフルネスまたは坐禅を行う。
=> 没入・没頭
いかがでしようか。いったん立ち止まって、自分のウェルビーイングの度合いを自問・自答し、弱い部分を見つけて、今後の自分のあり方を考えてみるのもいいのではないでしょうか。
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