![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156888357/rectangle_large_type_2_0aada272d8563d6dc3af3608572153f4.jpeg?width=1200)
坐禅も止観も前提条件がある
坐禅も止観(しかん)も、あらかじめ守るべき条件があります。分かっているようでいて、分かっていないことかと思います。そのような守るべき条件は、「縁」(えん、えにし、関わり合い)とも言い、5つあると言われています。
戒律を守って気持ちを純真にして無心であること。(持戒清浄)
生活全般が心配ないこと。(衣食具足)
静かなところで、安らかで、ゆったりとした生活をすること。(閑居静処)
色々な関わりごと(縁)や仕事(務)から離れること。(息諸縁務)
よき友よき師を得ること。(得善知識)
[項1と2]
最低限、正しい生活を送っていることが第一の条件です。なにごとも修行に入る前には、戒律を守っていることが必要なのです。同時に、健康な生活をしている人が修行に入れるのです。禅寺では、病気になると修行の場から離されて、病気治癒に専念することになります。
[項3]
坐禅をしたことがあれば知っていると思いますが、修行寺としての禅寺の多くは都心部ではなく、山間部などの静かな場所に位置しています。禅寺には山号というものがついていますが(例: 鎌倉の瑞鹿山(ずいろくさん)円覚寺)、古来修行場所が山間地にあったことを物語っています。
[項4]
一般的に修行者は出家を前提にしています。居士であっても、坐禅会などに参加する場合には、一人で、仕事を離れて参加することになります。
[項5]
坐禅や止観などの修行自体は一人で行います。しかし、修行自体がうまくいっているかどうかを検証することが必要です。切磋琢磨する時には、よき友が必要ですし、検証してもらうためによき師が必要です。正しい師なしに正しい悟りは無いのです。
現在は複雑・多岐にわたっています。謀(はかりごと)をしたり、我欲に任せた行動をしたりする人を目にすることも多いのです。このことは、純粋で無心の真反対になります。今回示している項1は、かなり重要な要件になります。坐禅や止観を行うためには、心して純真で無心になるよう努力しなければなりません。
****************************************************************
#心 #ストレス #あるがまま #関係する人 #正しい見方 #禅 #禅の言葉 #迷い #自分学 #リーダー #役に立つ情報 #平尾隆行 #生き方を極める #禅的自分学 #迷いを放下する #新しい自分
電子本の案内:
●一切唯心造: すべての悩みは自らがつくっている Kindle版
●『生き方を極める禅的自分学: あなたは自分の本心に従って生きているか』
●ストレスをなくしてあるがままの「こころ」で生きる Kindle版 など
[Kindle 無料アプリをインストールして お読みください。]
●『「あなた」が変わる古典の言葉』
(https://amzn.to/3HybqFD [短縮URL])には、55の禅語を解説しています。
*******************************************************************