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坐禅も止観も前提条件がある

坐禅も止観(しかん)も、あらかじめ守るべき条件があります。分かっているようでいて、分かっていないことかと思います。そのような守るべき条件は、「縁」(えん、えにし、関わり合い)とも言い、5つあると言われています。

  1. 戒律を守って気持ちを純真にして無心であること。(持戒清浄)

  2. 生活全般が心配ないこと。(衣食具足)

  3. 静かなところで、安らかで、ゆったりとした生活をすること。(閑居静処)

  4. 色々な関わりごと(縁)や仕事(務)から離れること。(息諸縁務)

  5. よき友よき師を得ること。(得善知識)

[項1と2]
最低限、正しい生活を送っていることが第一の条件です。なにごとも修行に入る前には、戒律を守っていることが必要なのです。同時に、健康な生活をしている人が修行に入れるのです。禅寺では、病気になると修行の場から離されて、病気治癒に専念することになります。

[項3]
坐禅をしたことがあれば知っていると思いますが、修行寺としての禅寺の多くは都心部ではなく、山間部などの静かな場所に位置しています。禅寺には山号というものがついていますが(例: 鎌倉の瑞鹿山(ずいろくさん)円覚寺)、古来修行場所が山間地にあったことを物語っています。

[項4]
一般的に修行者は出家を前提にしています。居士であっても、坐禅会などに参加する場合には、一人で、仕事を離れて参加することになります。

[項5]
坐禅や止観などの修行自体は一人で行います。しかし、修行自体がうまくいっているかどうかを検証することが必要です。切磋琢磨する時には、よき友が必要ですし、検証してもらうためによき師が必要です。正しい師なしに正しい悟りは無いのです。

現在は複雑・多岐にわたっています。謀(はかりごと)をしたり、我欲に任せた行動をしたりする人を目にすることも多いのです。このことは、純粋で無心の真反対になります。今回示している項1は、かなり重要な要件になります。坐禅や止観を行うためには、心して純真で無心になるよう努力しなければなりません

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