三本指を立てて宣誓する(881)
中国の時代劇では、手を使った挨拶が出てきます。今でもやっている拱手(こうしゅ、右手を左手で包む)による感謝や依頼の表現方法などです。
さらに、片手だけで指によって特別の意味を表すこともあります。色々な意味を表現できますが、今回は三本指を立てることの意味について記述したいと思います。
[三本指を立てて宣誓する]
中国では、人差し指、中指、薬指の三本指は、天・地・人に誓いを立てるという意味になります。日本で「天地神明に誓って」と言っているのと同じです。
普通は、三本の線香を立てて誓いを言うのですが、線香など無い時の代わりに三本指を立てて誓っているのです。
似たやり方として、ドイツを主とするゲルマン系諸国で用いられる三本指があります。人差し指・中指を立て、薬指・小指を握った右手のことをシュヴーアハンドと呼びます。親指は握ることもあります。
立てた三本の指は、キリスト教において、父(父なる神・主権)、子(神の子・子なるキリスト)、霊(聖霊)が三位一体(さんみいったい)になっていることを意味しています。
[その他の例]
古い歴史を持っている三本指ですが、最近では別の意味づけもあるようです。
OKサインは、隠された110(すなわち、助けて)を意味するというものです。3本指のうち2本をくっつけると1が二つにOKがゼロ、となります。中国で誘拐されそうになった少女が、このサインをジェスチャーで出して助かったという話があります。
もう一つ、三本指に「民主主義、連帯、選挙」などの意味を持たせて、「独裁への反対を意味する」とするものです。
最後に、助けを求める片手について、最近のやりかたを補足しておきます。
加害者に気付かれないように助けを求める「ハンドサイン」というものです。無言で「助けて」の合図を送るというものです。手を開き、親指を折り曲げた後、握りこぶしをつくるのが助けを求める合図となるのだそうです。覚えておくといいのではないでしょうか。
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