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ものごとを正しく見聞きし、考えていく(895)
私たちは、つい自分の力量だけで世の中を生きているのだと思ってしまうことがあります。しかし、よく考えてみると、自分が他者に影響を与えていることもあるし、周りの事がらと共に生かされているということもあるのです。
生かし生かされているのです。
自分が影響を与えているならば、良い影響を与えるべきです。(そうしないと、巡り巡って自分に戻ってきます。)
また、周りの事がらに影響されているならば、それらを正しく見聞きすることが必要になってきます。
正しい影響を与えるには、また周りのことを正しく見聞きするには、自分自身が「正しい思考する」ことが重要になってきます。
正しく思考すること、すなわち正しい思考力によってその思考力を正しくはたらかせるためには、どのような訓練が必要になるのでしょうか。
その一つの訓練例を示しましょう。それは、次の二つからなる止観というものです。
・感情の起伏をなくしていく(いわば感情を止める)
怒り、悲しみ、喜びなどの感情が強くなると、ものごとを偏って見る
ようになります。(自分に都合の良いように見るのです。)
極端な感情起伏をなくしていけば、冷静に見聞きするようになります。
・思考力を正しくはたらかせる(いわば正しく観る)
冷静な感情の下でものごとを見聞きすれば、
あるがままに自然にものごとを受け止めることができるようになります。
あるがままに受け止めると、そこに真実が見えるようになります。
真実が見えれば、何をすればよいかが分かってきます。
この流れは、「坐禅」を思い浮かべると分かりやすいでしょう。
ものごとを「あるがままに観る」ということは、
自分の心に対しては純粋に素直になり、
他者に対しては偏見やしがらみなどを排して
純粋で素直になって接するということです。
周りの事がらに対してしがらみなどを排するということは、
自己の感情を抑え(止め)て、
色眼鏡を介することなく接するということなのです。
いわば、布袋(ほてい: 福や財をもたらすとして日本で信仰されている七福神の一人。中国の唐の時代に実在した禅宗の僧侶)さんのように、あるいは赤子や幼児のように、損得なく他者に接していくということなのです。
そうすれば相手もまた損得なく接してくれるようになるではありませんか。
その結果、
歪曲などのない正しい情報を得ることができるようになるのです。
物事を正しく見聞きし、正しく考えていくことができるようになるのです。
ビジネスの世界で、あるいは一般生活の中で予想もしないことが起きたとしても、自分の感情を抑え(止め)、ものごとをあるがままに受け止めていくと、次に何をすればいいかということも自然と分かってくるようになるのです。心が動揺することなく、不動の心でものごとに接していけば、問題となっている事がらに対しても解決策を見出すことができるでしょう。
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