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至るところに仏法有り

釈尊の悟った真理、または仏が示す道のことを仏法と言います。実は、何もおおげさなものではなく、「あるがままにあるもの」「ものをものたらしめるもの」なのです。

たとえば、私達の目の前にあるものは、ただただ、時間とともに変化していきます。これを「無常」と呼び、または「空」と言いますが、そのことが真理の一例なのです。悟りきった禅師たちは、このことを漢詩(頌、じゅ)に表しています。
 
一例を示しておきましょう(道元禅師の例)
  須(すべから)く知るべし仏法心空に到るを、
  是語言の説いて窮(きわ)むべきにあらず、
  見色聞声(もんしょう)倶(とも)に脱落なり、
  東西南北自ら流通(るつう)す。
 
最初の句は、「仏法とは心が空になること(心は実体がないこと、執着せずにありのままに見ること)」だと言います。第ニ句で、心空ということは言葉で説けるものではないと言うのです。最後の二句は、心空になる(悟る)と、見るもの聞くものから脱落し(こだわることがなくなり)自由自在となって、至るところに仏法が広がっていることがわかると言っています。
 
ものごとにこだわっていては、真理が遠ざかっていきます。なぜならば、世の中無常だからです。ものごとにこだわらずに、あるがままに受け止めて始めて、心から迷いがなくなります。
 

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