自#152|マスクの習性的徳(自由note)
今、社会科に教育実習生が、二人来ています。社会科準備室の奥にちょっとした会議ができるような部屋があって、二人はそこにいます。男女一人ずつです。社会科教室に行く時、二人の傍を通りますが、私が見る限り、二人はずっと授業の予習をしています。昼休みも含めて、二人は、スマホを見たりもしてません。学校にいる間は、スマホを使用しないように、大学側で指導されているのかもしれません。
ひたすら、地道に予習をして、授業に行く。すごいなとは、まあ思います。が、教材研究をして予習をすると云うactivityと、教室に行って教壇に立って授業で喋ると云うactivityは、まったく別種の行為です。二人の実習生が、世間話をしていると云うsceneも私は見たことがありません。お互いに情報交換をして、休み時間には珈琲などを飲みながら、世間話をした方が、授業に行った時、より楽に喋れるんじゃないかと、私は想像しています。ただ、まあ私自身、授業に行く前に、他の教員と世間話をしたりはしないので、これは、あくまでも推定です。
今年は、マスク着用なので、喋りにくいだろうと想像できます。私自身、マスク着用の授業が始まって、生理的に気持ち悪くなるくらい、喋りにくかったんですが、1ヶ月くらい、マスク着用で喋っている内に慣れました。これは、まあアリストテレスの云うところの習性的徳ってやつです。人間は、どんな環境にも慣れることができます。適応力が高いから、人間はサバイバルし続けて来たんです。
マスク着用以前は、私は授業に行く前に、必ず声出しをしていました。演劇部が行っているような発声練習をすることもあります。教科書を音読して、それを声出し代わりにすることもありました。あと、ちょっとした柔軟体操などをして、身体を軽く動かしておきます。5、6限の授業の前は、昼休みにグランドを走ってたりもしていました。もっとも、これは、ここ14、5年くらいはやってません。今でも、走ろうとすれば、走ることは可能です。授業に行く前に、着替えたとしても、その後、冷暖房の効いた教室に行くと、グランドを走っていた時と、環境が違い過ぎて、身体のバランスが崩れてしまうんです。学校から帰って来て、夕方、玉川上水沿いを走っています。最後、近所の広場にある鉄棒で、懸垂を20回やって、自宅に戻ってシャワーを浴びた後、リビングで過ごします。自宅には冷暖房はないので、身体のバランスは崩れません。扇風機くらいはありますが、私は使用しません。冷暖房も、ずっと使っていれば慣れます。ですから、慣れないように、学校の社会科準備室や社会科教室に一人でいる時は、冷暖房をオフにしてあります。電力を節約したいと云う殊勝な気持ちも、少しはあります。他の先生が、準備室や社会科教室を、22度くらいに、きんきんに冷やしている時は、廊下とか階段の踊り場などに避難して、そこで本を読んでいます。明るさが足りなくて暗かったりすることもあるので、充電式の簡易照明を、常にバッグに入れて携帯しています。
昼休みは、源氏物語を音読しています。ただ、マスクをつけたままなので、これが、音読と言えるのかどうかは解りません。それと、古典をいくら音読しても、声出しの役目は、ほとんど果たしてないと、経験的に理解しています。声出しは、やはりちゃんとした発声練習をする、or 英文を読む、この2つがベストです。何故なのかは解りませんが、日本語より英文の方が、明らかに声出しには向いています。(前述したように)授業に行く前に、身体を動かすことは、必ず実行しています。喉(のど)や顎(あご)や顔のマッサージも、まあ普通にします。これをやらないで無理に声を出すと、喉をつぶします。
私は、これまで何度も喉をつぶしています。若い頃は、ウィスキーのストレートを飲んで、洋楽を歌って、意識的に喉をつぶしていました。喉をつぶして、ある程度回復して、次に声を出した時、声のボリュームが上がっているんです。歌の好きな男の子でしたら、一回は、これにはまると思います。が、喉をつぶすと、音が下がって行きます。上の音が出なくなってしまうんです。若い頃に較べて、オクターブとまでは言いませんが、全音で5度くらい音が下がってしまっています。
今は、マスクをしているので、喉をつぶすくらいの声は、出そうと思っても出せません。帯津病院の帯津良一先生は、マスクは免疫力に悪影響を及ぼす恐れがあると仰っています。厚生労働省だって、まあこれは熱中症対策でしょうが、屋外で2メートル以上離れている時は、マスクを外しましょうと、呼びかけています。私は、夕方、走っている時は、マスクをしてません。一時期、ジョギング中もマスクを着用しましょう的なことが、盛んに言われていましたが、どう考えても、呼吸困難になって危険なので、走る時は、マスクを外していました。
授業で喋っている時、声がちゃんと出ているかどうかは、正直、解りません。マスクをして、半分以上、ディフェンスした声で喋っているわけですから、普通に考えると、声は出てません。ここ一番と云う時に、声を張って、芯のある声でぶちかますと云うことは、まったくできなくなりました。マスクをしたままだと、授業の面白さは、相当、逓減(ていげん)してしまっていると冷静に分析しています。
声出しらしい、声出しもできないので、腹筋は、毎朝起きた時(AM4:00起床です)100回やっています。菅官房長官は、朝100回、夜寝る前にも100回、毎日、合計200回やっているそうです。就寝前だと、汗が出てしまうので、私は夜はパスです。朝は、腹筋を100回やった後、ちゃっちいダンベルを右手と左手で、100回ずつ上げています。汗になるので、シャワーを浴びて、朝シャンもしています。朝シャンをすると禿(は)げ易いそうですが、シャンプーは、使わないので、正確には朝シャンではありません。朝の水浴びみたいなものです。
マスクが免疫力に悪影響を及ぼす恐れがあるは、おそらく事実です。免疫力を落とさないために、どうでもいい時間帯に(会議の時とかですかね、やっぱり)数息観で、数を算えながら、深く息を吐くようにしています。マスクをしているので、正直、やりにくいんですが、やれなくもないです。背筋を伸ばさないと、深い息は吐けないので、コロナ時代になって、マスク着用が義務づけられてからは、以前よりも姿勢は、良くなりました。ぐだってる姿勢も、嫌いではないんですが、それをやると、腰が痛くなります。歳を取ると、あちこち、故障が出てしまうので、油断できません。
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