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同一労働同一賃金で給料は上がるのか?

おはようございます!
 
労働市場の流動化を進めて、
生産性の高い会社や産業に人をシフトして、
賃金を上げようとしています。
 
しかし、私はどうもその理路が
わからないのです。
 
労働市場は派遣社員が増え、
非正規労働者が40%強を占めるまで
増えてきました。
 
流動性は高まってきました。
 
正規雇用者と非正規雇用者を比べたら、
賃金は正規雇用者の方が高いでしょう。
 
だから、流動性は高まり、
賃金は安くなったのです。
企業は利益を出しやすくなったのです。
派遣会社はかなり利益をあげています。
 

 
最近の労働市場の流動化とは、
おそらく残っている正規雇用者をさらに
流動化させようとしているのでしょう。
 
その中で、
正規雇用者でも、非正規雇用者でも、
同じ仕事の中身なら同じ賃金にしましょう
と言っているわけです。
 
普通は、
安い方に賃金は収斂していくでしょう。
安くやっている人がいるのですから。
 
高くなるとしたら、
需要が供給を上回ったときです。
同一労働同一賃金とは関係ありません。
 

 
そして、私が危惧するのは、
「同一労働」という考え方です。
 
お客さんの受付をする、
売れたもののお金を計算する、
売るものを倉庫に保管する。
そうして仕事を小分け・定型化して、
同じものを並べ、
比較検討できるようにするのです。
 
同じものを並べたら、
あとは沢山できる人、
早くできる人
安くできる人に発注するわけです。
 
より多く、より早く、より安くの
無間地獄が待ち受けているわけです。
 
私は、そのような世界はごめんです。
 
人と比べられないような存在になりたくて
職業人生を歩んできました。
 
バーゲンセールの棚に
並べられるようなことだけは避けたい
と私は思うのです。
 
「同一労働」から離れることが、
賃金を上げる近道です。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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