おはようございます! 立川談慶さんの「落語と資本論」を読み、 久しぶりに給料のことを考えています。 給料は労働の対価という考え方は、 今は常識となっていますが、 私はそれでは幸せな気分にはなれない と考えています。 * マルクスが言うには、 付加価値を生むのは労働で、 その付加価値未満しか 給料は払われていなく、 残りは資本家が搾取しているといいます。 余剰価値と名づけています。 その後の経済学では、ざっくりいうと、 それは資本家が商売を考えて実行し、 リ
おはようございます! 乗客を急かす車内アナウンスが 増えていませんか? 「お降りの方はご準備ください」 くらいであったのが、 「停車時間は短くなっております」とか 「速やかにお降りください」 などの言葉が繰り返されています。 新幹線でも、JR従来線でも、私鉄でも、 ここ1年くらいの間に変わった気がします。 おそらく、 外国からの観光客が増えてきたことへの 対応なのかと想像しています。 駆け込み乗車をみて、外国の人が 「これに乗れないと、 電車はしばらく来な
おはようございます! 画竜点睛を欠くということわざがあります。 物事の完成させるためには、 最後の仕上げまできちんと しなければならないという意味です。 仕事の完成度を上げるために大切なことで 最後まで気を抜かないでいこうと 私も時々思い浮かべる言葉です。 ただ物事には裏表があり、 あまりにも完成度が高く洗練されていると 息苦しさを覚えることもあるのでは ないでしょうか? 私はあります。 例えば、学校受験や就職活動のプロセス、 社会に出てからの大組織の
おはようございます! 社是に答えではなく問いを掲げたらどうか という話を書きました。 顧客第一ではなく、顧客とは?であるとか、 付加価値とは? などを掲げてみたらどうかということです。 私が調べた範囲では、 そうした社是は見当たりませんでした。 コンサルタントの世界では、 答えよりも問いの設定が大切だと よく言います。 アカデミックの世界もそうです。 しかし、エッセーを読んだり、 論文を読んだりする時、 私は結論が何なのかとまず気になります。 要は何な
おはようございます! 「Immunity to change」 という言葉を使った ハーバード大の教育学や発達心理学の Kegan先生やLahey先生がいます。 変化という異物を排除しよう とすることは本能であり、 すべからく悪いことではなく 合理的な行動でもあるとのことです。 そして、 その合理的な判断の基盤となるものにも 3段階あり、知性の3段階と呼びます。 最初の段階は環境順応型で、 周りの環境に合わせて 生き残りを図る価値観です。 次の段階は自己主
おはようございます! 入院する時、病院から色々聞かれます。 何人でお住まいですか? 同居の方は何歳ですか? 病気をされていますか? お子さんは何人ですか? 一番近くに住んでいるのは誰ですか? その方の電話番号は? 等など これは、退院できるかどうか の確認をしているのです。 病気がひと段落した時に 帰ることができる環境が 整っているかどうかの確認です。 一人暮らしだと 自立した生活ができなければ 退院できません。 面倒をみられる同居人が入れば 戻ること
おはようございます! 映画やテレビには、 大切な無言の場面があります。 茶の間で漫然と見ていて、 これを見落とすとストーリーが 全く分からなくなります。 一人で涙を流していたりとか、 手紙を見て何かに気づいたりとか している場面です。 映像という伝達チャネルの強みです。 一方で、映画やテレビでは、 立ち聞きをしてしまったとか、 盗み見てしまったという場面が 頻繁に出てきます。 時間が限られているからでしょうか、 ある登場人物も実は知っているのだ という
おはようございます! 中央集権でない動きは手に負えません。 戦争においても、 国軍のように中央司令部がいる場合は わかりやすいですが、 ゲリラ線になるとどこを攻撃したらよいか わからなくなります。 権力にまつわる犯罪においても、 巨悪がいるような場合は そこを抑えればよいですが、 周辺の人が巨悪の心を忖度して 自主的に小悪を行っている場合は 手に負えません。 企業においても、 社長の号令一下動く組織は 社長の良し悪しによりますが、 草の根運動のように動く組織は
おはようございます! 米国メイヨークリニックを語るとき、 マネジメントという言葉が良く使われます。 米国ですから、民族も様々な人が 働いているでしょう。 病院ですから、医師、看護師、検査技師など 様々な資格を持つ方が働いています。 多様性が相当にある組織だと思います。 そうした環境で言われている マネジメントという言葉と、 日本の感覚でとらえる マネジメントという言葉は、 相当に違うと感じてきました。 彼の地でのマネジメントは、 極端に言うと全員が違うことを
おはようございます! この方は経営者としてのOSを 書き換えているのでは? と思うことがあります。 これまでのやり方を、紆余曲折を経た上で、 根本的に違うスタイルへ変えよう としているときです。 これができる方は少ないと思います。 何故なら、過去の自分の否定と 同義になるからです。 根本的なところを変えるのですから、 表面的なあちらこちらで不具合が生じて 全体の調和を取り戻すのは 大仕事だからです。 何か問題があっても、 解釈の問題であるとか、 見解の違い
おはようございます! 芥川龍之介の「藪の中」 という小説があります。 一つの事件をめぐって、 目撃者と当事者の数人が証言しますが、 それぞれの証言が矛盾し錯綜するために 真相解明することが難しいという話です。 ネットの情報を見ていると、 この「藪の中」を思い出します。 一つの事象に、本当に多くの見方がある と知らされます。 それも時々刻々と変わります。 キュレーションという 編集機能がありますが、 どのサイトも同質化していく印象を 持ちます。 人は同じものを求
おはようございます! 11月11日なので、 何の日かと調べてみました。 「1111」はかなり特徴のある数字なので、 少し期待しました。 しかし、色々ありますが、 これといったものはありませんでした。 強いて上げると、 静岡県土肥町の観光協会が 恋人岬にちなんで決めた 恋人たちの日。 それと、立ち呑みの日くらいでしょうか。 それ以外は、 箸の日、麺の日、サッカーの日、 公共建築の日、等など。 数はあります。 * 経営の世界でいうと レッドオーシャ
おはようございます! 昔の政治は左右で表現されていました。 左は革新、右は保守という意味です。 経営者サイドか労働者サイドか。 現状維持か変革推進か。 アメリカはそれがわかりやすく、 民主党は左、共和党は右となっていました。 しかし、 それが世界的にわからなくなってきました。 おそらく、対立軸が 左右ではなく上下と なりつつあるからでしょう。 経済成長率の推移を100年単位で見れば、 欧米日本はみな成長鈍化しています。 中国も同じです。 イ
おはようございます! Officeや検索システムは思考を それように染め上げていくと書きました。 その続きです。 A=A。AはAです。 A≠非A。Aは非Aではありません。 これは今の日本人にとって常識でしょう。 そう学校で教わりましたから。 しかし。次はどうでしょう。 AはAでもあり、非Aでもある。 AはAでもなく、非Aでもない。 こうなると?となります。 しばらくじっと見て、 アナログ的だなとか、 東洋的だな と私は考えてしまいます。 しかし、自
おはようございます! また、トランプ大統領か~。 アメリカにいる友人の嘆く姿が 目に見えるようです。 今回はトランプ氏の圧勝でした。 ハリス氏が得票を伸ばしたのは、 強いアメリカを知っている65歳以上と 教育水準の高い白人女性だけだった とする調査結果がありました。 いわゆる意識高い系なのだ と私は解釈しました。 * 衣食足りて礼節を知ると言います。 生活が他人より苦しいと感じたら、 高邁な理想よりもまずは生活の立て直しを 求めるのです。 自由
おはようございます! 奄美大島の蘇鉄の話です。 蘇鉄は、特産の大島紬を染める 泥田の機能回復に使われ便利ですが、 種子に毒を含んでいるそうです。 薩摩藩にサトウキビを 島中で作るようにさせられた島民は 食糧難に陥ったそうです。 その時に、蘇鉄の種子を 手間をかけて解毒して でんぷんを取り出して食料にしたとか。 大変な苦労があったのだと知りました。 一方で、 独特の棲み分けの能力の高さ を思いました。 現代は、経済効率を求めて、 世界中で同じものを 食べ