和のふたつの解釈
おはようございます!
ムツゴロウさんの特集をみました。
ライオンやクマ、
見たことないような気性の荒いサル
などと仲良くなっていく姿を見ると
感心してしまいます。
ムツゴロウさんは、
動物と接するときには、
お金、名誉、地位など全く意味がなく、
それまでの自分の経験からくる
考え方、動き方だけが頼りになる
と言います。
なるほどと感心しますが、
何をどうすればよいのかわかりません。
ただ見ていて感じるのは、
動物たちの中に溶け込んでいることです。
自然の中に溶け込んでいます。
C.W.ニコルさんが書いていましたが、
自然の中に何週間か過ごしていると、
心が安らぎ、ニコルさんの頭に
野生の鳥がとまるのだそうです。
ニコルさんの世界も
ムツゴロウさんの世界も似ていて、
自分と動物たち、
さらには自然との境界線がなくなり
溶け込んで和する世界です。
我がなくなる和の世界です。
*
もう一つの世界は、
我があり、自我どうしが和していく世界です。
Independent & Interdependentの世界です。
これが今、私がたどり着いている世界です。
自主独立と相互扶助です。
まずは自分が自立すること。
しかし、一人では生きていけないので、
相互に助け合うこと。
この矛盾する二つを
中途半端に混濁させずに、
別物として調和せることです。
自我が前提の和の世界です。
ようやくこの気分になってきたのに、
ムツゴロウさんや
ニコルさんの世界を見ると、
まだまだ、先は長いと
遠くを見る気持ちになります。
十牛図の第八図の「空」が
それにあたるのかもしれません。
今日もよろしくお願いします。
安島