組織を健全に保つには?
おはようございます。
「志が低く、責任感がない」
黒川清先生の指摘が心に残ります。
先生は10年前、福島第一原発事故を受けて、
国会事故調査委員会の委員長をされました。
国会に、行政府から独立し、
法的調査権が付与された
民間人からなる調査委員会が設置されたのは
憲政史上初めてとのことです。
そして、事故の根源的な原因として、
組織の硬直性をあげます。
先生は問います。
住友銀行に入って10年たった行員が、
三菱銀行に転職できますか?
三井物産に入って10年たった社員が、
伊藤忠商事に転職できますか?
日立製作所に入って10年たったエンジニアが、
三菱重工に転職できますか?
そんな硬直的な社会が海外にありますか?
定年まで勤めあげる仕組みの中で、
先輩に異議を唱えられますか?
それが、はたから見たらありえないような
初歩的なミスが積み重なった
原発運営システムをつくり上げてしまった
とおっしゃいます。
組織には、
ロイヤリティの高いプロパーも必要ですし、
新鮮な視点を持ち込む外部も必要です。
どちらの人材をもつぶさずに活かせる
懐の深さが必要です。
何かのこだわりに
居着いてしまわないようにしたい。
今日もよろしくお願いします。
安島