間の心地よさ
おはようございます!
面白いドラマがありました。
「異物・アナザストーリー」
3回で終わってしまいました。
地元の居酒屋というか定食屋に
タコのような変な生き物がやってきて、
その生き物をめぐっての物語
というか出来事です。
白黒の画面で、昔の映画のようです。
私が、気持ちよいと思ったのは、
セリフの間の沈黙が長いのです。
沈黙の間の役者の方は、
じっと無表情でいたり、
ゆっくりと動いたりと、
こちらがどうしたのだろうと
心配になるくらい、遅いのです。
その沈黙がつづくと、
見ている私は、
次はどうなるのだろう、
この人はこんなこと考えているのかな?
いや、ただ絶句しているだけなのかな?
と考えさせられるのです。
役者さんも、
演技のし甲斐があるだろうなと思うくらい、
じっくりと演じています。
*
最近のドラマは、
次から次へとセリフを浴びせたり、
音を聞かせたり、
話を展開させたりするので、
おなか一杯になっていたことに
気づかされます。
考える間を与えてくれないのです。
今回のドラマは、考えさせてくれるのです。
考えなくても、感じさせてくれるのです。
ストーリーはといえば、
何の変哲もなく、
たいした展開もありません。
しかし、たっぷりと感じさせてくれます。
作った人たちは、
自分たちの主張をぶつけるのではなく、
受け手に感じてもらおう
としているように私は思いました。
主義主張、自己主張ばかりの世の中で、
とても思いやりのあるドラマで、
新鮮な気持ちになりました。
今日もよろしくお願いします。
安島