「89歳、ひとり暮らし。」を読んで。
最近寝る前に読んでいたのはこちらの本。
「今が人生で一番楽しい。」
そんな風に思えるようになりたいと思った。
老後の理想の生活のようでもあるけれども、今の自分には療養生活のお手本のようにも思えた。
お散歩して自然に触れ、適度な運動、頭を使う趣味、そしてその喜びを分かち合える人たちがいる。
今の自分に必要なものばかりだと思う。
そして一番ガツンときた文章。
失礼ながら、最初は少し簡潔にして引用させて頂く。
「大金とは無縁だが、毎日楽しく過ごしている。それは幸いにも健康だから。病気はお金もかかるし気分も落ち込む。」
「歳をとったらお金よりも健康こそが、何よりの財産なのかもしれないなとよく思います。」
本当にその通りだと思う。
そして、「歳をとったら」の部分は必要ないかもしれない。
心身共に健康であってこそ、何かを楽しむことができる。
働いてお金を稼ぐこともできる。
誰かと喜びを分かち合うことができる。
著者の大崎さんは、戦争体験者でもいらっしゃる。
そして、当時は珍しいシングルマザーでありながら必死にお仕事をされ、子育ても両立されてこられたらしい。
そして70まで働かれた末、大病も患って…
本当に想像もつかないような苦労をされてこられたのだと思う。
ただ、どんなに辛い時でも、「そういう苦労を顔に出さないようにだけは気をつけていました。」と。
そしたら自然と前向きになれるのだとか。
もちろん大崎さんと自分は全然違う。
きっと今の自分くらいの歳の頃に相当な苦労をされていたのだろう。
先ほど、「療養生活のお手本」と書いてしまったが、果たしてそれで良いのだろうか…
また疑問が生まれてきてしまった。
今日は病院に行った。
外出することができた。
ただ、あまりに待ち人数が多すぎてお薬だけにしてしまった。
お医者さんに話したいことは山ほどある。
それでも、とても自分が待っていられるとは思えなかった。
精神科医のお医者さんのYouTube動画やツイッターでは、「休むこと」に関して肯定されてはいる。
それでも焦る気持ちはなかなか抑えられない。
何か気を紛らわせることができるものはないだろうか…
こういう時は切り替えて、別のことを考えたり行動したりすることが大事。
知識として知ってはいても役に立たないことの方が多い。
それでも「全部ひっくるめて楽しむ」。
こちらも本の中のお言葉。
今を楽しむ。
きっと簡単なようで難しい。
それでもこれさえできれば、少しは良い方向に向かっていくのかな。