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ナンセンスでしかない昆虫食での食料問題解決

 最近、昆虫食なるものが、もてはやされているらしい。
 なんでも世界の人口が爆発してタンパク源が足りなくなるのだそうだ。それを救うのが昆虫食なのだという謎の展開を遂げつつある。
 ヴィーガンとかフェイクミートとか斜め上の方向に向かうのは何故なんだろうなぁ、と思ってしまう。真っ当で伝統的な食文化の素晴らしさと科学の知識があれば、そんな方向性には絶対いかないのになぁと感じてしまう。

 子供の頃、マジにマクドナルドのハンバーガーがミミズの肉で作られていると信じていた奴みたいな話である。
 そもそも伝統的な昆虫食をする一部の地域は、本当にタンパク源が不足していた地域である。タンパク質の元になるアミノ酸には、必ず窒素(N)が必要だ。水素(H)や酸素(O)、そして炭素(C)は一般的な植物が取り込むことが可能だが、空気中に豊富に存在するNは三重結合という強固な共有結合をしているので取り込む難易度が格段に高いことから、一部マメ科の植物の地下茎に共生している細菌類しか取り込めない。

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