日常の小さな課題に奥深い世界がある- 給与明細・シーツ・横断歩道 - #423
皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。
最近接した3つの日常での課題について、掘り下げていくと、日常の小さな課題に奥深い社会があると感じました。
ともすれば、スルーしてしまいそうなことに対して、アンテナを高めて、「なぜだろう?」、「どうしたら解決できるだろうか?」と問い解決することは、自分の身近な課題から社会を前に進めていく原動力になると思いました。
お金と社会:「源泉徴収票」って中身を説明できる?
給与所得者には毎月給与明細が配られ、年末調整を終えると源泉徴収票が配布されます。支給された給与に対して、各種控除(税金やら社会保険料やら組合費など)が引かれて、手取り額が決まります。
勝手な肌感覚ですが、これらの項目の意味を説明できる人は5%くらいなのではないかと感じています。95%くらいの人には無意識レベルで徴収できるからこそ、日本では税金に対する論争が起きにくく、企業とサラリーマンへの課税がやり放題で放置されてきました。
最近になってやっと103万円の壁で議論が始まりましたが、税金と社会保障についての知識は個人で武装しないと、給与明細や源泉徴収票の意味を理解することができません。
どういうロジックで所得税・住民税が決まるのか、控除にはどのような種類があるのか。
税制という社会制度を理解していないと、書かれていることの意味を理解することができません。
ワンルームマンション投資の詐欺にあってしまう方も、節税になるからと言って購入する方がおりますが、実際に自分の収入から考えて、どれくらい節税余地があるのかを理解していないこともあります。
今後改正されていくiDecoの上限額の改変などを踏まえると、所得控除によって大幅に税負担を減らすことができるため、ワンルームマンション投資のリスクを取らずに「節税」することもできるようになります。
ジブンの給与明細、源泉徴収税額を手元において、なぜこれだけ引かれているのか、どのようなロジックで決まっているのか、何か打てる手はないのかを考えることで、ジブンと社会をつないでいく思考を深めることができると感じました。
基礎的な理解として、以下の本を読み、「お金から逃げるなシリーズ」などを聞くことで、社会とお金についてのリテラシーを高めることが大切だと思います。
子育てと社会:なぜ保育園でシーツを親が替えるのか?
昨日は月初のため、保育園にてシーツを替える必要がありました。通っている保育園はかなり先進的に制度を入れているので、不満はないのですが、月初のシーツ替えだけはなんとかやめられないかと思っています笑
双子を含む3人分を替えないといけないため、週初めの登園に際して、15分程度作業時間がかかり、かなりストレスを感じています。。
オムツ持ち帰り、主食持参、布団持ち帰り、シーツ持ち帰り、連絡帳が手書き、おむつ持参など、いくつかの指標がありますが、全てが整っているのが理想的ですが、このシーツ替えだけはなんとかできないかと思っております。
(これらの項目全てができていない保育園はかなりやばいですが・・・)
どうやら、コロナ渦での感染症対策からシーツ持ち帰りと洗濯が始まったようなのですが、
布団洗濯と併せて実施してもらえないか。有料でも良いので、スタッフさんにお願いできないか。
これから保育園側とも議論して、問題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
月1回しかやらないのですが、毎月の初めにストレスがかかるのは避けたいので、小さいけれども切実な課題を解決できるように行動していきたいと思います。
交通安全と社会:保育園の近くに横断歩道をつけるには?
もう一つ保育園ネタですが、先日、保育参観に参加した際に、子供と一緒に保育園から歩いて公園に行きました。
その際に、交通公園という交通安全を学ぶ公園にもかかわらず、入り口に入る前に横断歩道がなく、先生たちがなんとか安全確保して道路を横断している状況を見て衝撃を受けました。
2−3名の少人数の先生で先導しているため、渡るまでの時間がかかり、かなり危険な状況だと感じました。
保育園の事務方とも会話していると、危険性を感じているようですが、警察の方に話してもなかなか前に進まないようでした。
私も警察署に相談&状況ヒアリングに行きましたが、
「150メートル圏内に別の横断歩道があるのでそこを使って欲しい」
「他の住民からはそのような声が上がっていない」
という点から、全く解決できる様子ではありませんでした。。けんもほろろ・・・
ある意味で、「事故が起きてからの方が対処しやすい」という話もされ、いやいや、それでは遅いだろ!とツッコミを入れつつ、
なるほどそういうロジックかと、警察組織の方の内在論理をよく理解できました。
公安委員会で決裁を得て所轄の警察が動くためには、それ相応の論理が必要です。
市議会議員にも相談したところ、
横断歩道について、その地域の自治会長にも根回しして、自治会長と市議会議員で一緒に警察に相談に行くと話が進む可能性があると助言を受けました。
また、警視庁への相談として都議会議員との連携も必要になるとの指摘もありました。
保育園の近くに横断歩道をつけるというプロジェクトですら、一筋縄ではいかず、それぞれの関係組織を動かしていくための交渉が必要なのだと実践的に理解できました。
行政や警察の方に気持ちよく動いていただくためにも、必要な組織力学があることを知ると、これからの人生において、適切に社会資源を動かしていくための知恵を学べると思います。
給与明細、保育園のシーツ、横断歩道のない道路、どれも人生の日常で触れることですが、自分のアンテナと学びを通して、少しでも良い方向に変えていくことで、社会は進化していくのだと思います。
小さなことだと馬鹿にせずに、疑問を持ったら調べて行動して、世の中に積極的に関わっていきたいと思います。