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プロの情報分析と交渉事の進め方に学ぶ #371

皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。

先日は家族の通院の付き添いのため、大学病院に1日缶詰めになりました。予定していたシェアリングエコノミーサミットに参加できなくなり残念ですが、大学病院特有の長い待ち時間を前向きに捉え、読書や調べ物が捗りました。

今月は家事の合間に、「新・映像の世紀」を観ています。この100年の人類史を新たに発見された映像を通して学べる番組で、世界の近現代史が立体的に浮かび上がってくる素晴らしい内容です。

併せて、先週の連休中に読み終わった「外事警察秘録」がめちゃくちゃ面白い本でした。第2代国家安全保障局長を務め、安倍政権での安全保障法案の制定に深く関与した、プロのインテリジェントオフィサーが、日本近代史の事件をたどりながら、仕事を振り返った本です。

新・映像の世紀と「外事警察秘録」を読みながら、インテリジェンスのプロたちの情報分析技術や交渉術のポイントは、組織で働き、影響力を行使していく仕事への示唆に溢れていると思いました。

国の政策意思決定や法律の立案は、組織を動かす仕事としては最高難易度の仕事です。

情報分析のプロたちの歴史と実践から学んだことをまとめたいと思います。

本業と離れた知見に触れることで結果的に組織に影響力を行使して、政策立案につなげていくという学びのテーマを深めることができました。


相手の文化や内在論理を深く理解する

新映像の世紀の世界は嘘でまみれたというシリーズを観ていて、米ソそれぞれが政権の中枢にスパイを送り込み、諜報活動を繰り広げていた歴史が紹介されています。

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2016067382SA000/

政策の意思決定に強い影響を及ぼす正規の立ち場に、双方の国のスパイがいたというのはこの時代の諜報活動のレベルの高さを感じさせます。

実際にキューバ危機はソ連にいるアメリカ側のスパイからの情報に基づいて、先生攻撃をしてもアメリカ本土への報復は避けられないという情勢分析がなされ、ケネディとフルシチョフで妥協点を探ることになりました。

いかにインテリジェントオフィサーからもたらされる情報が意思決定に影響を及ぼすかを感じさせる出来事です。

また、有名なアラビアのロレンスは自在にアラビア語を駆使し、アラブの文化に精通したことで、アラブ皇族からの深い信頼を得ることで、イギリスと諜報戦を有意に進め、オスマン・トルコ王朝を打倒する勢力の確立に成功します。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00S0ZRSFW/ref=atv_dp_share_cu_r

民族のトップから信頼され、勢力を組織し、一つの王朝を倒すようなうねりを引き起こすというのは、とてつとないエネルギーです。

相手の文化に入り込み、内外論理を深く理解して寄り添うことの交渉力への影響を考えさせられる歴史の一幕でした。こういう外交官を育成し、007のようなハイコンテキストな映画が国民的に人気になる、イングランドという国からは学ぶことが多々あると改めて感じました。

キャリアを切りひらく社会関係資本

北村滋さんの「外事警察秘録」を読むと、プロジェクトを推進し、目的を達成するために、ひたすら正確な情報を集め、関係機関と連携し、各国の利害や出方を踏まえたうえでギリギリの落としどころを狙いながら交渉していく外交の現場を学ぶことができました。

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