脂質代謝に早く移行できた理由
ケトジェニックの食事に慣れる
ケトジェニックダイエットの食事に慣れたかなと実感できたのは、始めてから2日目だった。いつもは食後3時間ぐらいするといつも空腹感があったけど、その日以降は空腹感がなくなった。空腹感が無いので、それに伴うイライラする事もなくなった。食欲がないけれど、食べないと筋肉も落ちそうなのでなるべく沢山食べるようにしていた。
また、その頃から昼間に眠くなることがなくなった。昼食後は大抵は眠くなって10分ぐらい昼寝するのが日常だったけれども、そんな眠気が全く来なくなった。集中力も上がったみたいで仕事の効率が良くなった。
ケトフル?
始めて6日目は土曜日だったけど、少しだけ体がだるかった。あれが所謂ケトフルだったのかは良くわからないが、特に頭痛も無く、少しだるい程度で半日したら何ともなくなった。
7日目にロードバイクで糖質ゼロで150キロ走れて、その次の週末にロングのトライアスロンを少ない補給で完走できたのは、他の記事で書いたとおり。
なぜ脂質代謝に早く適応できたか
ウルトラマラソンやトライアスロンでケトジェニックダイエットを行なっている人の本やYoutubeを見ると、大抵は体が糖質代謝から脂質代謝に変わるには数週間から数ヶ月かかる、と説明しているものがほとんどだ。通常は糖質制限をすると、しばらくはパワーやスピードが出なくて、糖質制限前の練習をこなせるようになるには数ヶ月かかるとしている。一方でボディビルダーは切替に3日ぐらいとしているものが多い。この違いは何なのだろう?
これは想像だが、急激に糖質をカットするか、徐々に糖質をカットしていくかの違いではないかと思う。自分の場合は思い立ったら直ぐにやろう、と決めたので糖質をほぼゼロにした。調味料も糖質が入っているというので調味料は基本的に塩コショウのみ、ご飯と麺類は全く食べず、タンパク質と脂肪中心の食事に完全に切り替えた。脂肪はMCTオイルを取ると良いとあったのでMCTオイルはネットで買って、サラダとかヨーグルトにかけて積極的に取っていた。また、ピーキングの時期だったので運動量は下がっていたけれども普通に毎日、ラン、バイク、スイムを今まで通りやっていた。この生活で体の中のグリコーゲンが2日で枯渇してケトン体生成が始まったのだと思う。
他の要因としては、元々脂質燃焼に体が適応していた可能性がある。室内バイクの練習はTrainer Roadのメニューを2年間ぐらい続けているのだけれども、ロングのトライアスロンのトレーニングプランにはFat Burning領域でのワークプランが多かったので、それをこなしていくなかで脂質燃焼対応ができるようになっていたのかな、と思う。
実は2年前に出たしろさとTTという200kmのレースの時は前日から腹をくだしていて、当日も何も食べれない状態だった。DNSも考えたけど、前日から近くに宿泊していたこともあり、出てみて駄目そうだったらDNFしようと思ってとりあえずスタートしてみた。最初はFTPの80%ぐらいで割りと走れている感じだったが、2時間過ぎから突然パワーが出なくなって、それ以降はFTPの半分ぐらいで何とか走っていた。でも不思議なものでそのまま残りの100キロ、タイムは良くなかったが意外と走れてしまった。多分、最初に飛ばした時点でグリコーゲンが枯渇したけれど、その後は脂質燃焼ペースで最後まで走ったのだと思う。補給もほぼできなかったので、途中でハンガーノックになると思っていたけど、なぜか最後までもってしまったのは、日頃の練習で脂質燃焼ができるようになっていたからかもしれない。
他に思い当たるのは、基礎代謝が高めだったというのがあるかもしれない。これの根拠は体重計で基礎代謝が年齢的には高め、と出ているだけだけど。何で読んだか思い出せないが、基礎代謝が高めだとケトン体に切り替わりやすいと書いてあった。
まとめ
もし、トライアスロンやウルトラマラソンとかの持久力系(エンデューランス系)のスポーツをやっていて、ケトジェニックダイエットに興味が少しでもあったら試してみる事をお勧めする。食べられる食品が少なくなるので、食の楽しみは減るけれど、それを上回るメリットが得られると思う。どうせ始めるのなら、いきなり糖質をゼロにしてしまうのが良いのではないかと思う。段々と糖質を減らすと減らしている段階のどこかでエネルギーが切れてしまうし、脂肪をいつから多く取り始めるのかが難しいと思う。糖質と脂肪を同時に取ると太りやすいというのはもう誰でも知っている常識かと思うけど、脂質燃焼には脂肪を摂取する事が必要なので、糖質制限を少しずつしながら、脂肪を増やし始めるというのはかなり難しいのではないかと思う。