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規定投球回クリアって大投手?

 プロ野球のレギュラーシーズンは終わり、プレーオフが始まりつつありますね。ここで、ピッチャーの個人成績について語りたいです。

規定投球回をクリアする投手の価値


 まず、規定投球回をクリアした投手は僅かこれだけしかいません。奪三振数2位のの投手ですら、(写真の佐々木投手です)規定投球回をクリアしていません。規定投球回は、投げたイニング数=試合数です。つまり、全日程終了した時点では143イニングになります。これが、どれだけ困難なことか?
 最近の投手は分業制が進み、7回以降はリリーフ投手が出てくることが多いですね。また、先発投手も1週間に1回の登板が根付いています。
 先発投手が、6回でマウンドを降りてしまうとします。概ね、1週間にチームは6試合進むので、コンスタントに毎週登板したとしもギリギリ規定投球回に到達するかどうかです。
 年間で、先発投手は20~25試合程度でほぼ1年間ローテーションを守ったといえるでしょう。1先発に平均6イニング投げたとすると、24試合も登板していないと規定投球回にいきません。これは、かなりシビアですね。
 今では、規定投球回に到達するのは、先発投手にとっては大きな目標になりつつあるともいえるでしょう。

パリーグの規定投球回到達投手の成績

 

被打率とWHIPの関係


 ざっくりとした、計算ですが6球団の平均打率は0.240ほどです。これと、規定投球回クリアの投手を見てみたいと思います。高橋光成投手、伊藤投手4位、5位の選手がちょうどこの辺りですね。でも、この2人の投手はWHIPが異なります。ここから、与四死球の数を見てみると、高橋投手の方がかなり多いことがわかります。同じ被打率でも、コントロールは伊藤投手の方がいいということがわかります。また、被打率としては、小島投手や田中投手は平均より打たれている、ということがわかります。
 WHIPに注目すると、高橋投手は、下位の田中投手や上沢投手とほぼ同じなのですね。防御率では1点以上も違っているのは驚きですね。つまり、出したランナーの数はほぼ同じなのにあまり点を取られていないという事になります。
 逆に言えば、上沢投手や田中投手はあまりランナーを出していないにもかかわらず、点を取られていますね。これは、四死球より長打をよく打たれているということです。被本塁打数が多いですね。
 また、伊藤投手は結構ランナー出しているのに点を取られていないという事ですね。要所を締めるのが得意なのでしょう。

山本投手の無双ぶり


 2年連続の投手4冠に輝いたバファローズの山本投手はいわゆるデータでもすごいことになっています。
 WHIPは、1を割っています。これは、1インニング当たり1人以下のランナーしか出していないという事ですね。また、被打率は2割ちょっとということでリーグ平均を大きく下回っています。奪三振率も抑え投手並みですね。ただ、これは、上には上がいてロッテの佐々木投手ですね。
 山本投手は現在は先発で1年間ローテーションを守る投手ですが、2年目ではセットアッパーとして、勝ちゲームの8回を任されていました。つまり、先発・リリーフ・抑えどの役もこなせるという事ですね。

まとめ


・今年はリーグで僅か9人しかいない規定投球回クリア投手
・同じWHIPでも防護率は大きく異なる
・レベルの高い投手がいる中でも山本投手は抜きん出ている。

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