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関西の新快速に近い走りをする私鉄特急

皆さんは、阪神間を移動するのに
どれを利用しますか?
JR,阪急、阪神と3つの鉄道会社が
ほぼ同じ区間を並走しています。

 阪急電鉄の神戸線の特急は、
かなりの高速運転を行う。
これは、新快速に匹敵するという。

■梅田・三宮間で比較すると大差


 大阪梅田から神戸三宮で比較すると
阪急は27分で新快速は21分で走るので
かなり差がつく。

 少し前までは、阪急25分、新快速は19分で
結んでいる時代もあったけどその頃でも差は
同じくらいだった。

 ただ、実は阪急が時間がかかる要因の一つに
遠回りをしていることである。

■JRの大阪ー三ノ宮間の距離と同じくらいは?


 ほぼ同じ距離を走る区間で比較すると
かなり近くなってくる。

阪急は十三ー神戸三宮は29.9㎞である。
JRの大阪ー三ノ宮は30.6㎞なので
僅か0.7㎞しか違わない。

そして、十三ー神戸三宮は、23分で結ぶ。
そうすると、僅か2分差であることがわかる。


■停車駅数の比較



しかも、この区間を阪急特急は、
西宮北口・夙川・岡本と3駅に停車する。

これに対し、JRは尼崎・芦屋の2駅しか
止まらない。

 つまり、ほぼ等距離で停車駅が
1駅少ない上に、所要時間は2分しか
違わないというのは、
実質的にほぼ同じということができる。

■ほぼ同じになる要因を考える


・圧倒的に最高速度はJRが速い


 JRはまず、この区間を最高速度130㎞/hという
国内在来線ではトップクラスの速度で走る。

対する、阪急は、十三ー西宮北口間で
最高速度115km/hで 西宮北口-神戸三宮間は、
最高速度110km/hで走る。

ということは、最高速度という点では
10㎞/hから15km/hも違う。

 ただ、JRで遅れのない時に最高速度で走る区間は
立花~西宮付近のみである。


 また、2006年からのゆとりダイヤを実施している
ことも考えられる。

大阪ー三ノ宮21分という所要時間は
最高速度120㎞/hの時代とほぼ同じである。

 なお、JRの大阪ー三ノ宮をノンストップで
走る平日のみ運行の通勤特急「らくらくはりま」は
同区間を17分で結ぶという韋駄天ぶりで
同区間ノンストップで走る。

こちらは阪急いや新快速と比較しても
圧倒的に速いといえる。

・速度制限について


 阪急は、最高速度は低いものの
中高速域での加速はいい感じがする。

また、これによってかなり余裕を
持った走りに感じる。

 速度制限に関しては、JRは芦屋駅での
出入りでかなり速度制限を受ける。

外側線(急行線)から内側線(緩行線)へ
転線するのにかなり手前から、
速度を落とさざるを得ない。

また、出発後も加速も最大の性能を
引き出して行えない。

 そして、JRと阪急双方とも東灘区付近で
大きな速度制限がある。

JRは住吉駅付近はカーブがあり制限を受ける。
阪急は、御影付近にカーブがあり制限を受ける。

■まとめ


 意外にも、阪急神戸線特急が速いということが
わかりいただければ幸いです。


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