朝一番のパンダ特急に乗車
大阪と紀伊半島を結ぶ特急電車は
「くろしお」号だ。
「くろしお」号には、何種類かあって
①アドベンチャーワールド仕様の「パンダ特急」
②イルカの頭みたいな先頭の
かつてのオーシャンアロー
③流線型の車両(元しらさぎ)
④平べったい先頭の車両
の4種類がある。
■パンダのカラーの特急
新大阪発一番電車の特急「くろしお」号は
パンダ編成で運転される。
なお、パンダ編成の電車は2種類ある。
この日は、サスティナブル編成にあたった。
毎日、新大阪ー新宮と新大阪ー和歌山を
それぞれ1往復している。
なお、新大阪ー和歌山は実質的に
通勤特急なので観光客向けとしては
1往復といえる。
■朝いちばんは、遅めの出発
なお、もう1編成も稼働しているときには
別の「くろしお」号にも入ることがある。
新大阪を7:35に出発。
朝一番としては遅め。
すぐに、大阪に停車。
うめきたエリアの地下駅だ。
次は、天王寺。
大阪環状線を進む。
通勤電車に挟まれながらで
スピードは出ない。
天王寺からは阪和線。
途中、鳳までは運転本数が多いのと
駅間距離が短く普通電車が遅いので
最高速度は95km/hに抑えられる。
鳳からは120㎞/hに上がる。
日根野に停車。
ここは関西空港と別れる駅。
次は、和歌山で府県境を雄ノ山峠で越える。
紀の川を渡ると和歌山近い。
この紀の川を渡り都会の和歌や中心部に
入る姿はいつも徳島が高松方向から吉野川を
渡り徳島駅に向かうのと
似ているなーと思ったりする。
■紀勢本線へ
和歌山市街地を少し走ると海南へ。
このひとつ手前の黒江は甲子園常連校で
有名な智弁和歌山。
紀三井寺の近くには県立和歌山医大がある。
海南からは、山がちとなり、
すぐ近くにコンビナートもみえる。
日中の普通電車の行先の箕島を過ぎる。
■海の名前の特急だけど、海沿いはほとんどない
ここから、有田川沿いを走る。
すると藤並。
有田川沿いには、みかんの産地に向けて
有田川鉄道が走っていた。
「広川ビーチ」という海っぽい名前の
駅も通過するが海はない。
また、山間部を走り、御坊となる。
海南以来の久しぶりの停車駅だ。
紀州鉄道が出ていて、御坊市中心部へ
伸びている。
さらに、進むと、印南町はカエルの町。
線路をまたぐ陸橋にもカエルが。
切目から岩代にかけては、ようやく太平洋を
国道42号線と共に見ることができる。
この区間を電車は速度を落として観光案内
もしてくれる。
この区間を抜けると、南部。
南高梅で有名。
もう少し行くと、南紀の中心都市、紀伊田辺に。
そして、10分程走ると白浜に到着する。
白浜町は観光と温泉の町という位置づけ。
■列車の運転系統
なお、列車の体系は特急は、白浜までが多いが
普通列車は系統として紀伊田辺で分断している。
また、普通列車は、輸送量の違いで和歌山・御坊
も系統が異なる。
割とこまかく系統分離している。
この系統分断が特急列車と普通列車で異なるのは
北近畿地区の豊岡と城崎温泉で分断しているのと
似ている。