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もっと早く抱っこすればよかった

ここ数日、娘は寝る時パパを所望する。
暗いのが怖いだとかで、「パパ抱っこ」とママが隣で寝ているのに呼ぶのだ。

仕方ないからパパも寝室に来てくれるのだが、ここからまさかのなかなか寝ない。
一昨日はすんなり眠ったのに、昨日は元気だった。

パパも残業がしたいから(在宅勤務・フレックス)寝室から早く仕事部屋に行きたい。
でも、寝室から出ていこうものなら「パパ〜!!!!」と大声で呼ぶ。
もう連呼する。

とはいえ、私は布団に横になるとすぐにうとうとしてしまうので、娘とパパの攻防を横に半分夢の中だった。
しかし、とうとう夫が耐え切れずに寝室を出た。
もちろん娘は大泣き。

8時半に布団に入ったのに、時間はもう10時前。
嘘だろ?と思いつつ、「どうしたの、そんなに泣いて!」と抱っこすると娘はこてんと頭を預けてきて、落ち着くとすぐに寝るからおろせと言ってきた。

おろせばうつ伏せになり本気で寝るモードに入る。

…なんだったの?今までの攻防は。
最初から私が抱っこしてなだめておけばもっと早く寝たのか?

頭の周りを「?」が飛びまくる。
が、娘は寝ると言っているのだから寝るのだろう。
私も寝ようとよく考えず寝てしまった。

昨晩は入浴中から眠そうだったから、結構眠かったのだと思う。
それで寝付かなかったのは、眠すぎてうまく寝付けなかったのかもしれない。
そこに私の抱っこでなんだか切り替えがうまくいって寝られたと。

と仮定しているが、この「抱っこ」は本当に強い。
不安な時も、嫌な時も、眠い時も、いろんな時に効果を発揮する。

娘もこの抱っこの強力さをわかっていて、ご機嫌斜めの時は抱っこを嫌がる。
「抱っこされたら許しちゃうじゃない!」ってことだと思う。
許したくないのに、抱っこひとつで許してしまう。
こんなに強い怒りが消えてしまう。
それは腹立たしい。

ということで、抱っこを嫌がる時も多々ある。

休日のお昼寝の時もそう。
抱っこされると寝てしまうから、寝たくない娘は抱っこを頑なに拒む。

でも苦しい時はちゃんと抱っこさせてくれるから、抱っこを嫌がる時はまだ余裕があるのかもしれない。

幼い子どもにとって、抱っこというものは本当に強い力を持っているんだな〜と改めて思った出来事だった。

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鷹野いづみ
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