読書感想文:妖怪談義/柳田國男
妖怪談義 柳田 國男 著
柳田國男と言えば柳田民俗学、ついでに(?)遠野物語が有名であるが、正直遠野物語はさっぱり面白くない。
柳田國男はストーリーテラーではないのだ。と思う。
物語の語り手としてはあまり上手ではない。
が、その知識と取り組みには躍如たるものがあり、論説は大抵の物が面白い。
これは柳田民俗学の一部を多分なすと思われる妖怪談義、本人が本の中で自ら言っているように研究の書であり、すべてを解明したものではないのであるからして、後の世に柳田はこう言ったがあれは誤りだと逐一言うのもどうかとつい思う。その前にそのようなやり方が日本に浸透していなかったところに潮流を起こしたのは凄まじいことなのだ。まあそれはともかく。
妖怪談義は面白かった。
もちろんすべてを網羅しているものでも何もかもの正解でもないと思うし、それに後の世で言われる偏向がないとは言えないが、そもそも偏向のない学問もない。偏向がなければ意思もなく、方向性もなく、理念もない、そんなものはそもそも人の思考活動の一端でもない。
話が逸れたが、面白かった。
(2008/5 感情を書き留めるメモとしてだけ書いているためにさすが内容について一言も触れてない。強いて言うなら面白かったとしか言っていない。これはこれで書評としては全く体裁をなさないが日記としては正しい)
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