読書感想文:蛇/吉野裕子
蛇 吉野 裕子 著
面白かった。
いわゆる民俗学系の本。
が、生え抜きの人ではなくて、色んな経歴を経て、日本舞踊をなさって、扇に引かれて、扇を調べるうち、蛇にいきついたという方だ。
大抵の場合、そう言った人の本は、(例外もあるが)かなり面白い。
視野が広いというか、思いも寄らぬところから切り口が見える。
これもそう言ったもので、植物、蛇の生態、言葉、沖縄、その他様々なところから、疑義も残りながら、頷くものも多く、本当の意味で興味深い本の一つであった。
先の「扇」よりも後の本ということで、扇を読むかどうか、それを迷っているけれど、読んだとすれば読んだといて、面白いことは間違いないだろう。
くちなわ、へび、かがち、ほおづき。
とぐろ、鏡餅、銅鏡。
日本にだけ銅鏡が多い理由をそういう視点で眺めたことはなかった。
面白い。
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