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”常に実行力がある人”は何を重視しているのか - イメージの具体化 -

エピソード

ビジネスにおいて、”常に実行力のある人”がいる。”実行力のない人”と比べたとき、両者を分ける最も大きな差は何なのか?観察している中で見えてきたことがある。ポイントは、”イメージの具体化”にあった。どのようにすると実行力がつくのか?

実行力のある人とは

”実行力のある人”というのは、何か目標を立てたときに、それを”特定の期日までに実行し、結果を出す人”である。例えば、”顧客の新規開拓が必要だ”となったときに、具体的にいつまでに何件訪問して、何件見込み案件を出す、などの目標数値や行動プランを立て、実際にアクションして結果を出してくる人である。
一方、”実行力のない人”というのは、上記の状況になったときに、期日が来てもアクションができておらず、結果も出ていない人である。

差の原因は何か?どうするといいのか?

差の原因は"プランの具体化”の有無にあった。実行力があるかないかは、プランに表れてくる。実行力をつけるには以下のような目標・プランの具体化を実施することが重要であった。

目標の具体化(件数・金額・達成率など)

・実行力のない人:「目標なし」「約100件目標」「目標は別途設定」など
・実行力のある人:
「94件目標(明細リスト付き)」など
⇒実行力のある人は、計画段階で具体的な明細を持っている(準備している)。この段階で目標を具体化していないと行動に移せないことを認識しているからである。

期日の具体化

・実行力のない人:「x月頃に実施」「年内に実施」「なるはやで実施」など
・実行力のある人:「x月x日までに完了」「x日x時までに完了」など

「x月」「年内」でも期日として成立しているように見えるが、この書き方は本人の中でイメージが詳細化・具体化できていない。例えば、”60%”という数字を見ると、”55%~64%”を四捨五入したようなブレを想定させてしまうが、”60.3%”となると、”60.25%~60.34%”のブレに収まるイメージに近い。

イメージできないことは実現できない
実現するために一旦イメージする

まずは具体的にイメージして、仮のプランを作る。1日の行動、時間単位の行動、までイメージし、自分がどのように動くかを一旦イメージしながら目標や行動プランに落とす。重要なのは、”最初のプランはあくまでもその段階での仮プラン”であり、”実際にそれに沿ってアクションしながらプランそのものをブラッシュアップしていく”ことと思う。
少なくとも、最初のプランはイメージしなければ何も始まらない。
結局はその最初のプラン作成に対して、どれだけ注力できるかである。

そんなことを考えていたら、以前読んだ『数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』(安藤 広大著)という本に以下の興味深いことが書かれていたことを思い出した。

「数値化」をクセづける
頭の中で、いったん「数字」を考えることができるか。その練習をしておきましょう。1つのポイントとして、「形容詞、形容動詞」や「副詞」に注意してください。
・形容詞、形容動詞(「早い・遅い」「好き・嫌い」「良い・悪い」など)
・副詞(「よく」「とても」「もっと」「すごく」「かなり」など)

これらはいずれも、主観的な言葉であり、客観性がありません。

×「あの店がとても好きです」(主観)
〇「あの店は週2回通っているほど好きです」(客観)

前者は主観だけの言葉です。後者は、誰が見ても明らかな事実を語っています。週2回という事実が「好き」という主観を補うデータになっているという関係です。
「好き」と口では言っておきながら、1年以上もその店に行っていないのなら、たぶん本当に好きではありません。つまり、「好き」には客観的なデータがないということです。

ということで、次の曖昧な言い方を数字の入った表現に変えてみましょう。
×「もっとダイエットする」
×「すごく仲良くなる」
×「なるべく早く提出する」

さて、どうでしょう。例を挙げると、次のようになります。
〇「ダイエットをして体脂肪率15%を下回る」
〇「1日1回は話しかけて仲良くなる」
〇「14時の締切に間に合うように提出する」

このように、数字を入れることで、誰にでも誤解なく伝えることができ、物事が前に進むようになります。

曖昧な言い方をするクセをやめて、数字で言い換えること、数字で表現することをクセづけましょう。

安藤広大.数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
ダイヤモンド社

参考になった書籍

まとめ

  • 実行力のある人は、必ず具体的・詳細な数字でプランを作っている

  • イメージできないことは実現できない。実現するために自分が行動できるレベルまでイメージを落とし込む。

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