
産後しんどい辞典|睡眠不足
すいみんぶそく【睡眠不足】〔名詞〕
《解説》
充分な睡眠をとれていない状態のこと。赤ちゃんの生活リズムに合わせて1〜3時間おきに目覚める生活で否が応でも向き合う。人体の神秘や母の深い愛ではどうにもならない。
関連語 【赤ちゃんと一緒に寝ろっつったってじゃあお前誰が夕飯作ってくれるんだよ?】
対策∶冷凍食品とかカップラーメンをたくさん買っておいてその他の家事は全部諦める、夫が頑張る
月齢が小さいうちは、赤ちゃんは1時間だの2時間だの3時間おきに眠ったり起きたりします。夜間とか早朝は関係ありません。起きて泣いて乳を要求し、うんちして泣いて、きれいにしてもらってニコニコしたあと寝る。親が眠ってほしいときほど眠らない。
産前より睡眠大好き人間でしたが、不思議と産後の睡眠不足は感じませんでした。
夜間授乳の半分を担当した夫が翌日日中動けなくなって爆睡している横で、赤ちゃんが寝ているうちに!と床に雑巾をかけていたのを覚えています。
だから、なんか産後は眠らなくても大丈夫なんだなー!母体すごいなー!人体の神秘だなー!と思っていました。
全然そんなことなかった。普通に母親でも睡眠不足はダメージ食らうらしい。
そらそう。
一応プロラクチンの影響で赤ちゃんの生活スタイルに合わせやすくはなるようですが、
皆さんビシビシダメージ受けていました。
「できる限り、ママも寝ましょう!」とか、「子どもと一緒に昼寝しましょう!」とか、みんな言うじゃないですか。言うんですよ、本当によく。
でもワンオペの場合、あるいは夫がやれない場合、私が眠ったら誰も掃除も洗濯も料理もしてくれないじゃん!!という話なんですよね。当時の自分からするとね。メンタルやられてると適切な判断はできませんから。
私も恐らく夜間のみの2時間おきの浅い睡眠を続けていた(昼間は眠らず活動していた)ことが大きな原因の一つで、あとは自身の完璧主義とか実母の末期癌とかワンオペとか夫との諍いとかコロナの恐怖とか、そんなんでもう本当に産後2ヶ月〜10ヶ月くらいはぶっ壊れていました。
日常生活は送れていたし、ポジディブな感情は消失していなかったし、子どもに危害を加えたり育児を放棄しなかったけれど、今考えれば抑うつ状態や希死念慮が半年以上続いていたわけで、受診さえすれば鬱あるいは育児ノイローゼ等の診断がでていたろうなと思います。
また別の機会にお話できれば思いますが、具体例を示すために当時の日記を引用すると以下のような感じです。
今日死なないと明日も生きなければいけない、と思って辛くてゴウゴウ泣いた。誰か気づかないうちに殺してほしい。母親が殺されて、とかだと◯◯(※引用時注釈∶娘の名前)に悪い影響がでちゃうかもしれないから、最初からいなかったことにしてくれるんでもいい。私なんか生きていてもしょうがない。助けて
今、もしも、当時の自分を助けにいけるのなら、0歳の娘を連れてお出かけしたりして、当時の自分をゆっくり寝かせてやれるのに。
でもそれができないので、代わりに同じような状況の違うお母さんたちの救いになれればなと、心から思っています。カウンセリングを学び始めたきっかけの一つです。
とりあえず、今この場で言えるのは、イヤほんと寝たほうがいいよ!!!睡眠不足は睡眠でしか解消できないから!!!ということです。
掃除もご飯作りも、しなければと思っている人にしなくて大丈夫!とは、私は言いません。皆さん理由があってそう思われてるのだと思います。でも少なくとも半年間、今までとは環境が変わったことを自分で理解し、優先順位をつけてみましょうという話です。つまり、「部屋が汚いストレス」や「手作りのご飯を食べないストレスや栄養の偏り」より「睡眠不足」のほうが先にあなたを殺すよ!!ということ。
月並みでしょう。月並みなんですよ、私がこの場でできるポピュレーションアプローチなんて。
もし今思い悩んでいる方がいらっしゃれば、まずは信頼できる人に軽くでいいので相談してください。信頼できる人がいないなら医療機関やカウンセリングをご活用ください。私も資格取得できたらその一員になれるよう頑張るからね〜!!!
おしまい